料理の「さしすせそ」という言葉があります。
さ=砂糖、し=塩、す=酢、せ=せうゆ(醤油)、そ=味噌という5つの調味料を指します。
その順に加えて調理すると良いよというほどの意味で昔から言われてきました。
戦前までの和食の主要調味料はこの5つに酒とせいぜい味醂があれば事足りてどこの家庭でも常備しているものはそれくらいだったようです。
戦後、洋食文化が家庭に浸透していくにつれて今までは聞いたこともなかった調味料が冷蔵庫に並ぶようになりました。
たとえばソース。
僕の偏見かもしれませんが関西の一般的な家庭ではウスターソース、とんかつソース、お好み焼きソース、たこ焼きソースくらいは使い分けるので数瓶並んでいることが多い気がします。
そこに中華やアジアン料理のテイストが加わってオイスターソースやチリソースを置いている家も珍しくありません。
あと、進駐軍がもたらしたトマトケチャップ。
この調味料は実に汎用性が高くて洋食にとどまらず中華の酢豚や創作和食にもよく使われます。
そして、マヨネーズ。
日本の元祖はキューピーが大正14年に発売したもの。
最初はなかなか浸透しなかったのですがそれでも太平洋戦争勃発までには結構知られた調味料になっていたみたい。
戦後は更に発展を遂げて今ではいろいろな食材が最初から混ぜ込んである変形バージョンも多彩です。
そのひとつ、明太マヨネーズは独特の辛味が和製チリソースっぽくて、けっこう人気があるソースのひとつじゃないかなと僕は思っています。
【材料】(2人分)
-調理時間:7分-
- ご飯:2膳分(ちょっと多めがオススメ)
- 豚もも肉(部位はお好みで):150g
- 水菜:1株
- サラダ油:適宜
- マヨネーズ:12g(大匙1)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- 明太子:1/2腹
【作り方】
- 豚肉は食べ易い大きさに切ります。水菜は洗って3cm幅のざく切りにします。明太子は細い輪切りにした上で叩いておきます。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけます。これに豚肉を加えて焼き色がしっかり付くまで3分ほど炒めます。
- 2.水菜を加えてさっと炒めマヨネーズ、オイスターソースを加えてよく絡めながら炒めます。水菜がしんなりし始めたら火を止めます。
- 3.に明太子を加えてよく和えます。丼にご飯を盛ってこれをたっぷりかければできあがり。
【一口メモ】
- 意外に豚肉と明太マヨネーズって合うことを発見。これはイケる。オイスターソースを少し加えて風味を変えてみたのですがこれもありですね。
- ポイントは火の通し方。豚肉はしっかり、水菜はさっと(生でも食べられる野菜ですから)通すくらいにしてシャキシャキ感を残しましょう。そして明太子は火を止めてから予熱で通すくらいがオススメです。
- 工程3で溶き卵1個分を加えて半熟程度に火を通すとマイルドになって辛いのが苦手な人にもウケが良くなります。