ソースカツ丼を食べていてちょっと不満に思うことがあります。
カツの下敷きになっているキャベツに味が付いていない!
お店のテーブルに備え付けのソースをかければ良いじゃんと言われそうですが僕の不満の本質はそこではないのです。
昭和の頃のアニメによく見られた気がするのですが脇役がモブ化している。
取ってつけたようなキャラ付け。
デフォルメされた端役的な振る舞い。
主役を引き立たせるためだけのようなギャグ的ダメダメ行動。
振り返るとけっこういじめに近い気もしてイマドキのアニメでこれをやったなら思い切り叩かれるよなぁと思っちゃいます。
ソースカツ丼の味が付いていないキャベツはなんだかそれを彷彿とさせるものがあるのです。
イマドキの料理ならこれはなし。
付け合せは付け合せの、脇役は脇役の個性を光らせてこそ主役は輝くもの。
そんなことを考えながらこんな丼を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ご飯:1膳分
- ささみ:2本
- 卵:1個
- キャベツ:数枚
- 片栗粉:適宜
- サラダ油:少々
- 青のり:適宜
[ささみの調味料]
- 焼肉のたれ:18g(大匙1)
[卵の調味料]
- オイスターソース:6g(小匙1)
[キャベツの調味料]
- トマトケチャップ:15g(大匙1)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- ささみは一口大に切り[ささみの調味料]をまぶして10分置きます。
- 1.をやっている間にキャベツは千切りにし[キャベツの調味料]と和えます。丼にご飯をよそいそれを覆うようにキャベツを盛り付けます。 ※キャベツは糸のような極細の千切りにするのがオススメです。調味料の絡みがうんと良くなります。
- 卵に[卵の調味料]を加えてよく溶きます。フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ卵を流し入れて半熟のスクランブルエッグにします。これを2.の丼にトッピングします。
- ささみに片栗粉をまぶします。フライパンにサラダ油を入れて中火にかけささみを加えます。全面、焼き色が付いたら弱火にして蓋をし、3分蒸し焼きにします。
- 4.を3.の丼にトッピングし、青のりを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 丼の具材ってとかく単調になりがちですが、この丼はキャベツ、スクランブルエッグ、ささみの三段構造。口にする度に違った風味が広がって飽きが来ません。
- 元々、宮崎の鶏天丼をモチーフにしてキャベツにマヨネーズを和えるつもりだったのですが切らしていたのでこうなりました。他にもウスターソースやお好み焼きソースを使っても楽しいと思いますよ。
- このレシピの元々の着想は夜店の焼きそばやお好み焼きです。様々な具材が様々な調味料と合わさってにぎやかになるのが身上ですのでいろいろ試してみてください。
- ささみの代わりに豚肉を使っても美味しいですよ。