久々に関西に戻って生活も落ち着いてきた頃に京都で一人暮らしをしている次女からLINEが届きました。
「ごはんしよ」何が食べたい?と訊くと「肉!」と即答。
いや、肉と言ってもいろいろあるっしょ。
例えば、ステーキが食べられる鉄板焼、1個千円以上のグルメバーガー、鍋ならすき焼き──そして焼き肉。
例を挙げながらどんなのが良い?と重ねて質問すると……「焼き肉!」と即答。
はい、なんとなくわかっておりました。
次女の脳内で「肉」料理と言えば「焼き肉」なんですよね。
ということで、個人経営だけど評判の良い店でちょっと贅沢な会食を致しました。
老舗のすき焼き屋やステーキハウスで鉄板焼なんて方がよっぽど贅沢な気がするのですが焼き肉一択というところに若さを感じます──彼女たちの世代にとっては回転寿司やファミレスと並んで「焼き肉」は家族と楽しむ最高の贅沢のひとつなのでしょう。
であればもしも特別な日でもなんでもないランチに「焼き肉」が食べられたらそれはとてもテンションがアガる食事じゃないでしょうか。
ということで普段遣いでも気にならないお値段の米国産やオーストラリア産の牛こまを使って美味しい焼肉丼は作れないものかと思い立ちこんな料理を試作してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:30分-
- ご飯:1膳分
- 牛こま:150g
- 玉ねぎ:1/4個
- ごま油:8g(大匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 料理酒:5g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
- いり胡麻:小匙1
- おろし生姜:ひとかけ分
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 牛こまはごく粗いみじん切り(5~10mm角くらい)にします。玉ねぎはみじん切りにします。これらを器に合わせてごま油を加えてよく和え10分置きます。待っている間に[調味料パート]を器に合わせてよく混ぜておきます。
- 1.を冷たいフライパンに入れてできるだけ重ならないように広げてごく弱火にかけ10分置きます。ざっくり混ぜて肉が赤いところが下にくるようにして更に5分焼きます。
- 2.に[調味料パート]を加えて中火にかけ絡ませながら水気がほぼなくなるまで炒めます。
- ご飯を丼に盛り3.をたっぷりかければできあがり。
【一口メモ】
- チープな材料なのにしっかり焼き肉を食べている気分が味わえます。お昼からこんなものを食べていたら午後の仕事はハイテンションでパフォーマンスが上がること間違いなし!
- ポイントはみじん切り玉ねぎと肉を和えてしばらく放置すること玉ねぎの持つタンパク質分解酵素が肉を柔らかくしてくれます。そして熱していないフライパンから弱火でじんわり火を通すこと(コールドスタートと言います)も肉が硬くなるのを抑えてくれます。
- オリジナルのレシピは砂糖3g(小匙1)だったのですが物足りなかったのでその倍の小匙2に補正しています。甘さひかえ目が好みの方は加減してください。
- 調味料を合わせるのが面倒という方は市販の焼肉のタレを使ってください。あれはよく出来た合わせ調味料なので十分美味しく戴けます。
- お好みで[調味料パート]
- に豆板醤や柚子胡椒を加えると風味が変わって楽しいですよ。