馴染みの焼き鳥屋の品書きに「真・親子丼」というのがありました。
別にDNA鑑定してこの鶏肉の生んだ卵で間違いなしという結果が出たといったメニューではなく(いや、そこまでしたら怖いよ^^;)、卵を生まなくなった雌鳥の肉(ひねと言います)を使っているのが売りの親子丼なのですね(普通は若い雄鶏の方がずっと安いのでそっちを使います)。
肉は噛み締りがあってなかなか美味でした。
一般に鶏肉と鶏卵を使った丼ものは親子丼と呼ばれます。使っている食材を親子に見立てた洒落ですね。
それに対して他人丼は鶏肉以外の肉と鶏卵を合わせた丼ものです。
このレシピの料理名を考えている時、これは親子丼風と言って良いのだろうか? 他人丼と呼ぶべきでは? とちょっと悩んだのですがよく考えたら芋から作られたこんにゃくは親にはなりえないので「どっちでも良いや」という気になって気にせずこの名前を付けることにしました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- こんにゃく:半丁
- 卵:1個
- 玉ねぎ:1/8個
- ごま油:少々
[調味料パート]
- 味醂:50g
- だし汁:25g
- 濃口醤油:24g
- 砂糖:3g
【作り方】
- こんにゃくはスプーンでえぐるようにそぎ切りにします。玉ねぎは細切りにします。卵はよく溶いておきます。
- フライパンに胡麻油を入れて中火にかけこんにゃく、玉ねぎを加えてこんにゃくに軽く焼き色が付くまで炒めます。
- 2.に[調味料パート]を加えてひと煮立ちさせます。弱火にして1分煮ます。
- 3.に卵を加えて蓋をし、1分蒸し煮にします。どんぶりにご飯をよそいこれをかければできあがり。
【一口メモ】
- こんにゃくの弾力のある触感が意外に肉っぽくて十分美味しいです。結論、親子丼は鶏肉を楽しむと言うより調味料の味を楽しむ料理なのかもしれません。
- 調味料の要は味醂です。けっこうな量を使いますがケチらずにたっぷり使ってください。豊かなコクの甘味を楽しむことができます。
- お好みで山椒や七味唐辛子を振っても美味しいですよ。