美味しんぼのエピソードに巻物(忍者とかが持ってるあれではなく細巻きとか太巻きとかのあれです)にまつわる話がありました。
その中で主人公が「最近は手巻きが流行っているけどやっぱりきちんとすのこで巻いてほしいよね」なんて言ってましたっけ。
頃はバブルの全盛期。そういえば手巻き寿司が流行りだしたのって1990年代くらいだったかな。
それから30年経った今。時代は変わっていくものです。
孤食が当たり前になった21世紀では手巻き寿司の方が歓迎される局面もあるのです。
だって細巻きにせよ食べる単位は1本ずつ。
いろいろな種類の寿司ネタを食べたいと思ってもお腹に限界があります。
その点、手巻き寿司なら巻き込むすし飯の量も加減できるし何種類もの寿司ネタを楽しむことができます。
何より作る人の負担が楽ちん。
準備してしまえばあとは勝手に食べる人が巻いてくれますから。
食文化を大切にすることも大切だけど新しい(今さら新しくもないか)食事スタイルを受容することも大切だと思うのですよね。
引っ越し間際、冷凍庫に大判の海苔が残っていたので刺し身を買ってきて手巻き寿司を作りました。
【材料】(2人分)
-調理時間:5分-
- ご飯:2膳分(1合分)
- 寿司酢:大匙4
- 海苔(はね):4枚
- 刺し身など:お好みのネタを用意しましょう
【作り方】
- ご飯に寿司酢を合わせてしゃもじで切るように混ぜます。海苔は半分に切ります。
- 海苔の半分の面積を使って寿司飯を広げます(手を水で濡らしおくこと)。ここに寿司ネタを並べてコルネ型に巻けばできあがり。
【一口メモ】
- けっこうボリューミーに見えるのにいくつでも食べられる気になれます。寿司って不思議だなぁ。
- 手巻き寿司って寿司通からは毛嫌いされそうですが屋台の寿司の原型はこっちの方が近い気がします。元々は近所のおじさんが見様見真似でちょちょっと握って客に出していたものですからね。
- ネタは刺し身に限らずサラダにできる野菜や卵焼き、カニカマなどいろいろ用意すると楽しいです。
- 醤油を付けるのがオーソドックスですが僕はポン酢で食べるのが結構好きです。