目には青葉山ほとゝぎすはつ松魚(かつを)
元々の句はこうなのだそうです。
ただ字余りなので時代が下るに従って語呂が合わせられ「目に青葉」と変節されました。
松魚も一般的な字ではないので「初鰹」や「初がつを」が充てられるようになりました。
さらにちなみに山ほととぎすというのは山で鳴いてるほととぎすのことではなく、「山ほととぎす」という名前の植物があるのです。
といったトリビアはともかく、またそんな季節が巡ってきましたね。
スーパーで鰹のたたきが安かったので買って参りました。
江戸時代、初鰹は大変珍重され人々の憧れの的でした。
俗に「女房を質に入れてでも~」と喩えられたことからもその熱狂ぶりが窺えますね。
ただ、味そのものよりも「初鰹を食べた」と自慢できることがステータスだったようです。
三ツ星レストランに行って食事そっちのけで料理の写真を撮ってる現代人と相通じるものがあるようで300年以上経っても人間って進歩しないんだなぁと妙に感心してしまいます。
とはいえ、同じ食べるなら美味しく食べたいもの。ということで高知名物のこれを作ってみました。
【材料】(4人分)
-調理時間:10分(ご飯を炊く時間は含めていません)-
- ご飯:1膳分
- 寿司酢:15g(大匙1)
- 海苔(全型):1枚
- 鰹のたたき:適宜
- にんにくスライス:ひとかけ分
- 大葉:1枚
- 刻み葱:適宜
- 白ごま:適宜
【作り方】
- ご飯と寿司酢を合わせてしゃもじで切るように混ぜます。鰹は1cm角の細切りにします(鉄火巻きの具材の要領)。大葉は縦半分に切ります。
- すのこに海苔を載せ巻き始めと巻き終わりの1cmほどの空間を残してご飯を均等に敷き詰めます。
- 巻き始めに大葉を敷き、鰹、にんにくスライス、刻み葱、白ごまを並べます。こんな感じ。
- 3.をちょっと力を入れてきっちり巻けばできあがり。ポン酢か土佐醤油(醤油と酒、味醂を合わせ鰹節で出汁を取った合わせ調味料)を付けて食べるのがお薦めです。
【一口メモ】
- 結構ダイナミックなのにさっぱりしていて美味しいです。にんにくもおろしではなくスライスなのでがっつり辛くて良いアクセントになってます。
- 海苔を韓国のりにすると風味が変わって結構楽しいかも。
- しっかし、巻き方が下手くそですね。もっと練習しなくちゃいかんなぁ。