数年前、少年ジャンプに連載されていた『Dr.STONE』(ドクターストーン)にドハマりしました。
ある日、不思議な光線が降り注いで全人類が石化してしまうというショッキングな事件が発生し、数千年後に主人公の石化が解けて復活するところから物語が始まります。
たった一人で石器時代さながらの地球に放り出されるという絶望的な状況にありながら決して絶望せず持ち前の科学知識を駆使して一歩、一歩。
現代文明まで歩みを進めていく様はなんともエキサイティングで多くの読者に勇気を与えてくれたことと思います。
何より彼が拠り所にする科学知識が実に緻密に考証されていて、嘘っぽさが皆無な点に理系心をそそられました。
ただ、「現代文明から途絶された何もない世界で知恵を振り絞って文明を取り戻していく」物語というプロット自体はさほど目新しいものではないんですよね。
海外の文芸ならロビンソン・クルーソーや15少年漂流記などは正にその着想の物語ですし日本でも戦前に「冒険ダン吉」(南の島に流れ着いた少年が先住民たちの王となって冒険をしたり村を進歩させたりする物語です)という大先輩がおります。
それでも『Dr.STONE』が他の類似作品と一線を画するのは、その精密な科学知識です。
この一点に関して他の追随を許さない金字塔的作品になったと思います。
作中で猫じゃらしを使ったラーメンを考案するエピソードがあります(実は猫じゃらしも穀物なので原理的にはラーメンが作れるんですよね)。
彼的にはイマイチなテイストだったのですが彼が遭遇した村の住人(石化事件を免れた人たちの子孫)はその味に歓喜し、猫じゃらしラーメンは大いに人気を博します。
元ネタの小麦を使ったラーメンをこの村人たちが食べたらどんな顔をするだろう──そんな想像をして思わずニヤニヤしちゃいました。
過日、米の代替食としてオートミールを使った炊き込みご飯を作ってみました。
オリジナルの炊き込みご飯を知っている身としては「なんか違う」という気がしないでもないけれど食べ進めていくと「これはこれでありかも」と思うようになりました。
家庭内プチ・サバイバル──なんて想像を膨らませれば、これはこれでけっこう楽しいかも。
臆せずにオートミール料理のレパートリーを広げていこうと思います。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 鶏もも肉または鶏むね肉:50g
- ごぼう:10cm
- 人参:1/4本
- 薄揚げ:1/4丁
- ごま油:4g(小匙1)
- オートミール:60g(約カップ2/3)
- 出し汁(鰹出汁):130g(130ml)
[調味料パート]
- 酒:7.5g(大匙1/2)
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- 塩:1g
【作り方】
- 鶏もも肉は1.5cm角の賽の目切りにします。これを[調味料パート]と合わせて5分漬け込みます。ごぼうはささがきにして水(分量外)に5分晒します。
- 1.をやっている間に人参は細切りにします。薄揚げは熱湯をかけて油抜きをし3mmの小口切りにします。
- フライパンにごま油とごぼう、人参を入れて中火にかけ1分炒めます。これに薄揚げと鶏肉を[調味料パート]ごと加えてさらに1分炒めます。
- 3.にオートミールと出し汁を加えてひと煮立ちさせ中火で5分煮ます。火を止めて蓋をし、3分蒸らせばできあがり。
【一口メモ】
- お米を使った炊き込みご飯の味を知っている身としては別物と思っちゃいますがこれはこれで十分美味しかったです。何より実際に炊くわけではなくて煮るだけなので本家炊き込みご飯の1/3くらいの時間でできちゃうのもポイント高いな。
- 味付けのポイントはお肉を調味料で漬け込んで煮る前の炒める段階で味をしっかり付けてしまうこと。こうすることで短時間でしっかり味の沁みた料理になります。
- 具材は冷蔵庫のあり合わせを活用しながら、お好みで調整してください。何も和風にこだわる必要はないので、洋食や中華の素材を使うのもアリですよ。