今では欧米でも寿司の認知度が高まって本格的なものを出すが増えたそうですが昔はマヨネーズを使ったりアボカドなど普通の寿司ネタではない奇抜なものがたくさんあったようです。
ま、家庭料理ならまだしも飲食店は商売ですからお客が喜んで食てくれなきゃ始まらない。
異国の食文化を取り入れる場合、地元の客たちの馴染みのある食材や調味料を使ってみるというのはある意味、王道のアイデアなのでしょう。
それは日本でも同じことが言えます。
牛肉を食べる文化が一般的でなかった明治初期頃に考案された牛鍋は牡丹鍋などから着想を得て最初は味噌味ったそうです。
サラダも最初は温野菜を使ったものでした。
寄生虫問題もあったのでしょうが野菜を生で食べるということに抵抗感がある人が多かったからではないかな。
ドリアというグラタン料理も日本で考案された洋食ですがごはんにホワイトソースなどをかけて焼くというアイデアはいかにも米が食文化の真ん中にあるこの国らしい着想だと思います。
これなら日本人だけでなく外国のお客も日本ならではと喜んだんじゃないかな。
けど、日本ならではが更なる進化を遂げてソースまで納豆などの日本オリジナルを混ぜちゃったらどうでしょう。
納豆が苦手な外国人も多いと聞きますし、何よりもはや洋食じゃない気もしちゃいます。
昔の外国のお寿司を笑えないなぁ。
【材料】(1人分)
-調理時間:17分-
- ご飯:1膳分
- バター:10g
- 納豆:1パック
- ピザ用チーズまたはスライスチーズ:適宜
- マヨネーズ:適宜
[ソースパート]
- トマトケチャップ:15g(大匙1)
- ウスターソース:12g(小匙2)
【作り方】
- 納豆は添付のタレ、辛子を加えてよく練ります。これに[ソースパート]を加えてよく混ぜます。バターは小さく切っておきます。
- 耐熱皿にご飯を敷き詰めバターを散らすように載せます。1.のソースをかけてまんべんなく敷き詰めます。ピザ用チーズを散らしてその上からマヨネーズをしぼります。
- 2.をオーブントースターで12分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 納豆がほろりと苦い大人の味のドリアです。使っている調味料や材料の大半は洋食のアイテムなのに不思議と和のテイストでまとまっているのが面白い。
- 焼きあがってからお好みで粉チーズを追い足したりタバスコを振っても楽しいですよ。
- 更にすりおろした山芋と少量の醤油をご飯に混ぜ込んで山かけ風にすれば和のテイストは倍増しになります。