イタリアはスペインと並んでヨーロッパ諸国の中で数少ない水稲農業が行われる国です。
イタリアでの米の食べ方の基本は茹でること。
しかもパスタと同じくアルデンテ──つまり芯が残るように茹でます。
ふっくら柔らかなご飯が好きな僕ら日本人からするとちょっと不思議な感じ。
そんなイタリアで一番ポピュラーなお米の料理がリゾット。
フランスでは長いことピラフの別名として扱われてきました(いや、あれは炊き込みご飯じゃん)。
元は北イタリア限定の郷土料理だったのですが(使うのは麦だったし)、第二次世界大戦後はイタリア全土に広まって今ではどこの
レストランでもメニューにあるそうです。
【材料】(2人分)
-調理時間:40分-
- 米:1合
- 鶏もも肉:50g
- 玉ねぎ:1/4個
- バター:12g(大匙1)
- 白ワイン:30g(大匙2)
- 野菜類:人参、しめじ、ごぼうなどありあわせを少しずつ
[スープパート]
- 水:300g(1.5カップ)
- チキンコンソメの素:1キューブ
- 追い水:水が減ってきたら順次追い足す
[トッピングパート]
- ベーコン:厚切りを4枚
- パルメザンチーズ:適宜
【作り方】
- 玉ねぎと野菜類はみじん切りにします。鶏もも肉は1.5cm角程度に切ります。
- 深鍋にバターと鶏肉、野菜類を入れて中火にかけ色が変わるまで炒めます。更に米を加えて1分炒めます。
- 2.に白ワインを振り軽く煮立たせます(アルコールを飛ばします)。これに[スープパート]を加えてひと煮立ちさせます。
- 3.を弱火にして蓋をせずに茹でます。水がなくなったら追い足して常に米がひたひたの状態にし、食べてみて軽く芯が残るまで茹でます。茹だったら火を止めて蓋をし10分蒸らします。
- 4.をやっている間に[トッピングパート]のベーコンを耐熱皿に載せ電子レンジの500ワットで1分チンします。
- 深皿に4.を盛り付け[トッピングパート]をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- スペインのパエリア然り、ヨーロッパの人たちも米を食べるんだなぁと感慨に浸れる一皿です。しかも結構、日本人が食べても違和感がないのが面白い。
- 本式のリゾットは工程4.の蒸らしの手順がなく米に芯が残っているところで完成です(パスタと同じくこの状態をアルデンテと呼びます)。ただ、日本人的にはなんとも気持ちが悪いので蒸らしの工程を付け足しました。これによって芯まで火が通って柔らかくなります。
- 具材は自由自在。魚介を使っても良いですし、野菜オンリーでも美味しいですよ。