僕が小学生だった昭和40年代の頃は東京vs大阪あるいは関東vs関西という対抗意識が今よりずっと強かった記憶があります。
漫才を始めとするお笑い世界のいじりネタでも定番で「東京では○○なんてないやろ」とか「あんな真っ黒いつゆのうどんが食えるか」なんてのが常套句になっておりました。
今考えるとバカバカしい限りですが、何においても大阪が東京に負けるのは我慢ならないみたいな風潮がありましたね。
そんな中で納豆はかっこうのディスりターゲットでした。
「あんな臭いもん」「豆が腐ったようなもん」食べられるかってね。
実際、あの頃は関西で納豆を食べる人はけっこうマイノリティーで売られているお店も少なかった記憶があります。
それから半世紀。
今では関西人でも納豆を食べる人はずいぶん増えています(だめな人はやっぱりだめだけど)。
その影響からか従来から関西名物だった料理に納豆をプラスするなんてムーブメントも起きているようで納豆入りお好み焼きなんてメニューを擁するお店もあるとか。
更に洋食に応用してこんな料理だって考案されていたりするのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- 納豆:1パック
- 玉ねぎ:1/4個
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 粉チーズ:適宜
- 刻みネギ:少々
- 塩、ブラックペッパー:適宜
[スープパート]
- 牛乳:100g(カップ1/2)
- 水:100g(カップ1/2)
- だしの素(鰹出汁):カップ1分
- 味噌:18g(大匙1)
【作り方】
- 玉ねぎはみじん切りにします。納豆は添付のタレ、辛子を加えてよく練っておきます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。これに納豆を加えてさっと炒めます。
- 2.にご飯、[スープパート]を加えてよく混ぜながらひと煮立ちさせます。火を弱火にして蓋をせずに5分煮込みます。 ※底のほうが焦げやすいのでちょくちょくかき混ぜてください。
- 3.の火を止めて味を見て薄ければ塩、ブラックペッパーで味を整えます。器によそって粉チーズ、刻みネギを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 納豆+牛乳でチーズリゾットにも負けないめっちゃ濃厚な風味になります。しかも味噌という味付けの意外性が良い。クセになる味です。
- 考えてみると納豆も味噌も原料が大豆なので相性バッチリなんですよね。しかも高タンパクで具材なしなのにしっかり栄養が摂れます。
- 粉チーズはたっぷりかけるのがオススメ。お好みでピッツァなどに使うシュレッドチーズを一緒に煮込んでも美味しいですよ。
- 豆板醤を少し足すか仕上げに七味を振ってホットな風味にするのもありです。寒い冬の夜などにはありがたい一皿になりますよ。