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雑炊・粥・リゾット・ドリア

四川風ミートドリア

僕が社会人になったばかりの頃はなんかやたらと冬になったらスキーに行くのが流行っていました。

バブル景気に突入する時期だったことも関係あるのかな。

振り返ってみるとあの頃の年末の大半は家におらず職場の同期生と雪国でスキー旅行に興じてばかりいた気がします。

そんなスキー仲間の一人に毎年、新しい道具をそろえたがる人がおりました。

ウェアやゴーグルを最新版に買い替えて板もストックも買い替えて……

「俺は形から入る人やねん」なんて言ってましたっけ。

ま、人様の財布の中身を心配するのは大きなお世話ですから僕は何も言いませんでしたがよくやるなぁと内心感心していました。

どんな趣味にしても似たような心理が働く人はいらっしゃるようで料理でも「形から入る人」はいます。

特にわりと年を取ってから料理に目覚めた男性に多いようです。

中にはエプロン一枚選ぶのに何軒も店を回ったり……

って、それは料理にすら入ってない気がしますねw

家にそういう人がいると往々にして女性陣──主に奥様が困ったことになるようです。

めったに使うこともない道具を買い込んでキッチンの場所を塞ぐ。

1回使ったきりで放置された食材や調味料が冷蔵庫に並ぶ。

加えて目覚めたのは「料理」であって「食べること」ではないせいか作るだけ作ってご自分はほとんど食べなかったりする。

結果残りの家族は別に食べたくもない料理を日々食べさせるハメになる──

想像するだけで迷惑千万な感じで、早々に熱が冷めることを祈るばかりです。

そういった方はレシピ本に書いてある食材や調味料がひとつでもないとすぐにお店に走って行く傾向にあるようです。

きっと理科の実験感覚なんでしょうね。

いや、青梗菜がなくても小松菜を使えばだいたい似た料理が作れるし──

そういうことに早く気づいてくれると良いなと切に祈るば……以下略

過日、スパゲティに使ったミートソースが冷蔵庫に半分残っておりました。

「これってご飯にかけてオーブントースターで焼いたらドリアっぽくなるのでは」なんてことを思いついてさっそく試作。

仕上がりはイメージ通り。

案外新しい食材を買いに走らなくてもランチを楽しめることはできるのです。

【材料】(1人分) 

調理時間:30分-

  • ご飯:1膳分
  • 市販のミートソース:120gくらい
  • 鶏ももミンチ:30~50g
  • 生姜スライス:1枚
  • セロリの茎:2cm

[そぼろ調味料パート]

  • ごま油:4g(小匙1)
  • 濃口醤油:9g(大匙1/2)
  • 味醂:6g(小匙1)
  • 砂糖:3g(小匙1)
  • 豆板醤:3g(小匙1/2)なければ鷹の爪半本

【作り方】

  1. 生姜とセロリはみじん切りにします。鷹の爪を使う場合は小口切りにします。
  2. 冷たいフライパンに1.と鶏ミンチ、[そぼろ調味料パート]を合わせてよく和えます。これをごく弱火にかけて5分間いじらずに焼きます。火加減を中火にして水気を飛ばしながら水気がほぼなくなるまで炒めます(焦がさないよう注意)。
  3. ミートソースに2.を加えてよく混ぜます。グラタン皿にご飯を詰めて上からミートソースをたっぷりかけます。
  4. 3.をオーブントースターの強(温度設定機能が付いていれば230度~250度)で15分焼けばできあがり。

【一口メモ】

  • ミートソースに担々麺の上に載っている肉みそを合わせてみたイメージです。ピリッと辛いミートソースというのはなんか新鮮ですよ。
  • ドリアは専用のソースがなくてもご飯にパスタソースをかければだいたいドリアっぽくなります。クリーム系のパスタソースを使っても美味しいですよ。
  • 材料表にも書きましたが例えば豆板醤の手持ちがなければ鷹の爪で代用できます。それすらなければ一味唐辛子かタバスコで。調味料類はめったに使わないものを新たに買うのではなく手持ちのもので代用する──というのも料理のひとつのコツです。
  • 焼きあがってからタバスコを振ると更にピリ辛を楽しめます。手持ちがあれば[そぼろ調味料パート]
  • に花椒を加えると今はやりのシビ辛にすることもできますよ。

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