2011年11月10日なんのへんてつもない歴史上のとある1日ですが僕にとってはそれなりに意味がある日です。
ホームページ制作用のソフトを買ってサイトをリニューアルした初日。
今も脈々と更新しているレシピサイトのお披露目の日なんですね(だからなんだと言われそうw)。
その際にJavaScriptを使って検索メニューを2種類作りました。
ひとつはジャンル別の検索メニュー。
パスタとかサラダとかおかずなら和食、洋食、中華などで分けました。
もうひとつは食材別の検索メニューでその料理で使っている食材(主食材以外のものも含む)で料理を検索できます。
で、ジャンル別検索メニューの中でも和食や洋食は数がうんと増えて探しにくくなることが予想されていましたので更に主食材で細分化して牛肉の料理とか魚の料理で分けて作りました。
畑や野山で獲れる食材は野菜でひとくくりにするのではなく「野菜」、「根菜」、「茸」に分類する体系にしました。
なんでそうしたのかはよく覚えておらず多分深い考えもなかった気がするのですが今考えると「よくぞ野菜と茸を分けた」と自分をほめてやりたくなります。
その頃は知識が足りていませんでしたが茸は野菜ではないのです。
スーパーで同じ売り場に並んでいるので誤解されがちですが生物学上は菌類に分類される生物なのです。
菌類は動物や植物の死骸を土に返す分解者の役割を担う生物体系で、光合成はしないし種子を作らず胞子で増殖することからも植物とは別の生物体系にいることがわかります。
って、生物学の話は置いておいて僕が「よくぞ野菜と茸を分けた」と思った理由は食材としての特徴にあります。
茸ってうまみ成分の塊で出汁を挽くのに格好の食材なのです。
エリンギに含有されるうまみ成分の量なんて昆布の22倍なんですよ。
なので、その料理に茸を使っているかどうかで出汁のあしらい方がまるで違うのです。
野菜料理と茸料理を分けて考えることはとても意義深いことだったりするのです。
改めてよくぞこのふたつを分けて整理したもんだと自画自賛しています。
たとえばサラダを作るにしてもこの料理のように茸を混ぜるだけで旨味が複雑な一品を作ることができたりするのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:45分-
- ひらたけ:1/4株
- ミニトマト:5~6個
- にんにく:ひとかけ
- 玉ねぎ:1/4個
- (あれば)生パセリのみじん切り:大匙1
- オリーブオイル:適宜
[マリネ液パート]
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- ワインビネガー:10g(小匙2)
- 塩:1g(小匙1/6)
【作り方】
- ひらたけは小房に分けます。ミニトマトはヘタを取って縦4つに切ります。玉ねぎは縦に薄切りにして空気に10分晒しておきます。にんにくはみじん切りにします。[マリネ液パート]を合わせてよく混ぜておきます。
- フライパンにオリーブオイルを大匙1程度入れて強火にかけひらたけを加えて炒めます。ひらたけが油を吸って油がなくなってきたら更にオリーブオイルを追い足します。油が回ってひらたけの色が変わったらにんにくを加えて更に30秒炒めて火を止めます。
- サラダボウルに2.とミニトマト、玉ねぎを合わせ[マリネ液パート]を加えてよく和えます。冷蔵庫に入れて30分漬け込めばできあがり。
【一口メモ】
- 茸はうまみ成分をたっぷり含んだ食材なので生野菜オンリーのサラダに比べるとグンと味が複雑になって大人のサラダって感じに仕上がります。オリーブオイルとの相性もばっちり。
- 今回はひらたけが冷蔵庫にあったのでそれを使っていますが茸類は種類によって含有するうまみ成分が異なるので手持ちがあれば複数種類使ってみてください。味のグレードが更にアップします。
- ちなみにトマトもうまみ成分であるグルタミン酸をたっぷり含んだ野菜です。なにげにこのサラダは旨味の宝箱のような一品なのですよ。
- 更にちなみに今回使ったミニトマトはマイブームのアイコという品種。甘みが強くてフルーツ感覚で楽しめます。グルタミン酸も豊富に含んでいますし抗酸化物質「リコピン」の含有量は通常の丸玉ミニトマトの2倍だそうです。