デンマークに「エイブルスキーバー」という料理があります。
ウィキペディアによると、「エイブルスキーバーを作る際は通常小麦粉を用い、これにバターミルク、牛乳もしくは生クリーム、鶏卵、砂糖、塩ひとつまみを加えて混ぜる」と書かれています。
材料を見れば味の想像がつきますが、要はパンケーキのような食べ物です。
特徴的なのはその形状で、ウィキペディアには「エイブルスキーバーは半球形をした穴がいくつか空いた特殊なパンの上で焼く料理である」とも書かれています。
半球形の穴がいくつか空いた特殊なパン?……
それって要はタコ焼き器じゃん。
そう、エイブルスキーバーは小さな球形をした食べ物なのです。
日本人が初めて見たら、10人中10人が「タコ焼きかベビーカステラ?」と思うことでしょう。
このように、日本独自の食べ物と思われがちなものでも、世界のどこかに似た料理があることは珍しくありません。
料理だけでなく、食材についても同様です。
例えば、うなぎ。
フランスには「アングィーユ・グリル(うなぎのグリル)」という焼き料理がありますし、イタリア・ナポリでは、クリスマスの定番料理として、ぶつ切りにしたうなぎをワインビネガーやニンニク、スパイスで下味をつけ、小麦粉をまぶして揚げ、さらに煮込む料理があります。
また、「生卵をそのまま食べるのは日本だけ」と思われていましたが、実はそうではありません。
イギリスの食品基準庁は2017年に「『ブリティッシュ・ライオン』マークが殻に印刷された卵は、生産方法や衛生状態のテストをパスしているため、乳幼児・妊産婦・高齢者でも生で食べられる」と発表しました。
納豆、もずく、めかぶ、ちくわ、蒲鉾など、日本の食文化が海外にも広がり、今では普通に店頭で売られている食品も増えてきています。
そして──大根。
「大根を食べるのは日本人くらいだろう」
と思っていたら大間違い。
東南アジアの広い地域でさまざまな料理に使われていますし、イランでは食事の際に生の大根がそのまま添えられ、パンやチーズと一緒に食べることが多いそうです。
フランスでも、サラダやポトフの材料として普通に使われています。
なので、「大根のコンソメスープ」と聞いても「なんか変じゃね?」なんて思わないでください。
食べて納得、普通に美味しいスープなのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:17分-
- 大根:5mm厚の輪切り1枚
- 椎茸:1本
- トマト缶(ダイスカット):30g
- 水:230g(230ml)
[調味料パート]
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- 酒:15g(大匙1)
- 鶏ガラスープの素:小匙1/2
[仕上げパート]
- シナモン(パウダー):ひと振り
- 花椒(パウダー):ひと振り
- クミン:ひと振り
【作り方】
- 椎茸は石突を落として傘、軸ともに薄くスライスします。小鍋に椎茸と水を併せて蓋をし強火で1分半加熱します。蓋を取ってごく弱火にし10分煮込みます。 ※椎茸は70度から80度にかけて旨味成分が引き出しやすくなるのでこの温度帯を弱火でゆっくりと上げていきます。
- 1.をやっている間に大根を皮ごと千切りにします。
- 1.を中火にし、ひと煮立ちさせます。これに大根、トマト、[調味料パート]を加えて蓋をし、中火で3分煮込みます。
- 3.の火を止め[仕上げパート]を加えてひとまぜすればできあがり。
【一口メモ】
- 主菜が和風パスタだったので、コンソメスープとはいえ、花椒やシナモンを加えて少し中華寄りのテイストに仕上げました。味に変化がついて、楽しいランチになりました!
- 大根は和食のイメージが強い野菜ですが、中華料理でもよく使われます。点心の「大根餅」が有名ですが、牛すじと一緒に煮込んでスープにしたり、漬物の材料にしたりと用途はさまざま。
- [仕上げパート]のスパイスを変えれば、エスニック風や洋風にもアレンジ可能! 合わせる料理とのバランスを考えながら、いろいろ試してみてください。!