「運動中に(部活中に)水を飲むな」
今ではネタにしかならない話題ですが昭和の頃にはそういった謎の禁則が体育会系の部活にはありました。
いや部活だけでなく体育の授業でも言われていたかな。
なぜそんなことを言われるようになったかについては諸説あるようですが一説によると太平洋戦争中、野球が敵国のスポーツだと言われて弾圧されたことに関係があるとか。
「野球の練習は屈強な兵隊を育成するのに役立ちます。ほら、彼らは水の確保が難しい戦地でも戦い抜けるよう、水を飲まずに練習に励んでおります」
その弾圧をなんとか跳ね返そうと考え出された方便だったとも言われているのです。
けどそれは戦争が終わるまでの話。
とっくに戦争が終わっているのにこの謎ルールだけが残った理由は顧問や先輩たちが後輩にマウントを取るのに都合が良かったからに過ぎないんじゃないかと僕は考えています。
後輩を〆てマウントを取りたい。
けど、自分が悪者になるのは嫌だ。
なんて虫の良いことを考える先輩方にとって禁則は超便利な大義名分だったのです。
「禁則(ルール)を破った者には罰が必要じゃないか? いやむしろ罰を与えなければいけない」てなノリで
「お前なんで水を飲んだ。罰としてグランド10周走ってこい」と命令。
ひいひい言いながら走る後輩をもっともらしく腕組みなんかしながら眺める快感を覚えちゃったんですね。
だからホントは禁則の内容はなんでも良かったのですが昔から言われていた「運動中は水を飲んではいけない」というルールに乗っかっちゃっただけなんじゃないかな。
とまれ、今ではそのルールは間違いで運動中に水分補給することは大事ということを多くの人が知っています(「多くの人が」と敢えて書いたのは未だにそれでも水を飲んではいけないと思っている人が一定数いるらしいからなのですが──なんかヤだな)。
ただ、生水をがぶがぶ飲めば良いというものではなく、きちんと調整されたできればスポーツドリンクのようなものを適度に摂取するのが良いみたい。
食事として摂るならばたとえばこのスープのように塩分補給もいっしょにできる一杯がおススメだと思います。
【材料】(1人分)
-調理時間:3分-
- トマト:1/4個(トマト缶なら1/4缶)
- 胡瓜:1/4本
[スープパート]
- 昆布出汁:200g(カップ1)
- 塩:ひとつまみ
- めんつゆまたは蕎麦の返し:大匙1
- レモン果汁:5g(小匙1)
- (お好みで)タバスコ:数滴
【作り方】
- トマトは1cm角の賽の目切りにします。きゅうりは塩もみして縦四つに切り更に5mm幅の小口切りにします。
- [スープパート]を器に合わせてよく混ぜます。これに1.を加えればできあがり。冷蔵庫でキンキンに冷やして戴きましょう。
【一口メモ】
- 適度の塩気とレモンの爽やかな酸味が楽しい1杯です。暑い夏の日盛りに外出して帰って来た時などに特におススメだよ。
- ガスパチョはスペインのアンダルシア地方の名物スープです。元々はローマ兵が水筒に入れて携行したポスカという飲み物が原点だという説もあります。なのでスポーツドリンクのような役割も果たしてくれるんじゃないかな。
- このスープは冷たく冷やして飲むと美味しさがひとしおです。時間がない時は冷凍庫に数分放り込んで急冷しちゃいましょう。
- 好みが分かれるかもですが僕的にはタバスコを少し加えるとホットな辛味が加わって味が引き締まる気がしています。