スープの基本は出汁と味覚のバランスです。
新しいスープを考える場合は、まず何で出汁を挽くのかを考えて、その上で辛み、酸味、甘味を中心にどれもが突出しないように組み立てていくのがセオリーです。
僕はカレーも一種のスープだと思っていますので、新しいカレーのレシピを考える時はこの原則に従っています。
ところが世の中にはそういった優等生的な模範解答をひっくり返すような料理を考える人がいまして酸辣湯もそんなスープの一つだと思うのです。
口に含んだ瞬間。す、すっぱい? たまにはこんな予想を裏切るスープがあっても良いですよね。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 豚こま:50g
- きくらげ:ひとかけ
- 卵:1個
[調味料パート]
- 水:230g
- 酢:10g(小匙2)
- 中華スープの素:4g
- ホワイトペッパー:少々
- 豆板醤:3g
【作り方】
- 豚こまときくらげは食べ易い大きさに切ります。卵はよくほぐしておきます。
- 小鍋にごま油少々(分量外)と豚こま、きくらげを入れ中火にかけて色が変わるまで炒めます。
- 2.に[調味料パート]を加えてひと煮立ちさせます。
- 3.に溶き卵を2~3回に分けて加えればできあがり。 ※たまごは加えたら浮いてくるまで菜箸でかきまぜないように。それをするとスープが濁ります。
【一口メモ】
- 口に入れた瞬間、え? となるのが嬉しいですよね。常識的な中華スープをイメージしているとこの酸っぱさは予想外です。
- 具材ははっきり言ってなんでも構いません。できれば、野菜をいろいろ使いましょう。
- これのカレーバージョンもありじゃないかなと今企んでいます。すっぱいカレーって、面白くないでしょうか?