ネットで見かけた4コマ漫画にこんなのがありました。
暑い夏の日、喫茶店の前を通りかかると「冷やし中華はじめました」という幟がはためいている。
「お、今日の昼飯はこれにするか」と入店。
見るとカウンターの向こうでマスターが一所懸命にレシピ本を読んでいるという……って、ホンマに初めてなんかい!大笑いさせてもらいました。
やっぱ、本職の方の発想ってすごいや。
初めて冷たい麺類を食べたのはいつのことだったかしらん──ふとそんなことを考えてしまいました。
うどんも蕎麦も子供の頃は熱いつゆに浸かった麺を食べていた気がします。
もちろんそうめんは冷たいつゆに浸けて食べていたのでそもそも別物なのですがうどんや蕎麦は……案外、大学に入って一人暮らしを始めてからだった気がします。
だいたい、ざる蕎麦なんかはテレビなどで見かけてそういう料理があることは知っていましたがなんとなく大人が食べるものという固定観念がありましたね。
ざる蕎麦を通ぶって食べてる子供ってなんかいやだな(笑)
一人暮らしを始めて3食何を食べるかを自分の裁量で決めるようになって初めて冷たい麺類もざる蕎麦だけじゃなくていろいろあることをしりました。
ひやしうどんに冷やし中華、冷製パスタを知ったのはイタメシブームの頃だったかも。
ざる蕎麦のようにつゆが別に添えられるものだけではなく冷たい麺に冷たいつゆをかけたかけ蕎麦のスタイルもあることを知ったのはけっこう後になってからのような気がします。
その場合、かけ蕎麦ほどにたっぷりつゆがあるとうるさいのでつゆは半分くらいにして麺がしっかり見えるスタイルが多いみたい。
なので、この料理のようにトッピングの具材がつゆに沈むこともなくヴィジュアル的に際立つ演出ができるんですよね。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 蕎麦:1束
- 山芋:1cmの輪切り
- 卵:1個
- 大葉:1、2枚
[つゆパート]
- 昆布だし:100g(カップ1/2)
- 蕎麦の本返し:大匙1
- ポン酢醤油:大匙1
【作り方】
- を丼に合わせて冷蔵庫で冷やしておきます。お急ぎの時は昆布だしにアイス・キューブを2、3粒加えて100gにしよく混ぜると早く冷えます。
- 蕎麦を茹でるお湯(分量外)を沸かしてパッケージの記載通りに茹でます。
- 2.と並行して卵を湯呑に割り入れ大匙1の水を加えて電子レンジの200ワットで30秒くらいレンチンします。 ※白身の色が白くならない程度、軽く火を通すのがポイントです。
- 山芋は皮を剥いてすりおろしておきます。大葉は軸を落として細切りにします。 ※軸と同方向に大葉を海苔巻きのようにくるくると巻いてから包丁の刃先で切ると楽に細切りにできます。
- 茹で上がった蕎麦をザルに揚げて流水で〆ます。1.の丼に蕎麦を入れて山芋、卵、大葉をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- きりっと冷えたつゆが楽しい一品です。つゆに仕込んだポン酢が涼味を一段増してくれるのが嬉しい。トッピングもいろいろあってどれから食べるか迷います。けど、最後はガッとかき混ぜて食べちゃいましょう。
- この料理の段取りポイントは蕎麦を茹で上げるまでにトッピングの支度を全て済ませること。後、[つゆパート]はできれば早いうちに作って冷蔵庫に放り込んでおきましょう。
- かけ蕎麦のスタイルの冷たい蕎麦はつゆを少なめにするのが一般的です。その分、トッピングはつゆに沈みませんのでインスタ映えを演出し易いです。色目鮮やかなものを選んでヴィジュアル的にも涼し気な一杯を工夫してみてください。