遣唐使後は茶漬けをくいたがりなんて川柳が遺っているそうです。
ま、中華料理三昧の食事の後はお茶漬けなんかが欲しくなりますよね。
(遣唐使が中華料理ばっかり食べてたかどうかは知らんけど)知人のドクターに言わせると茶漬けは消化に悪いので食べるべきではないのだそうです。
それでも、むしょうに食べたくなることがあります。
特に晩酌の後の〆には最高のごちそうなんですよね。
体に良くないけど。
で、どんなに酔っていても簡単にお茶漬けを作れてしまうお茶漬け海苔って天才的な発明だと思うのです。
お茶漬け海苔を開発したのはご存知、永谷園でその誕生は昭和27年だそうです。
ただ、誕生までの歴史は非常に長くてその発端は……戦国時代に遡るらしい。
永谷園は永谷さんという戦国時代から続く家系が創業した会社だそうですが、そこのご先祖が戦国時代にお湯で溶かす粉末の茶葉を考案したのがお茶漬け海苔の第一歩だったとか。
戦後、9代目がこの粉末のお茶に海苔を加えた「海苔茶」というインスタント飲料を考案します。
それを引き継いだ息子が京都のぶぶ漬けにヒントを得て小さなあられを加えてご飯にかけることを思いついた──これがお茶漬け海苔の誕生なのだとか。
あの小袋の中身は実に400年の歳月をかけた知恵の結晶なのだそうです。
すごいなぁ。
お茶漬けが体に悪い理由は湯でふやけた米を口内でよく咀嚼せずに飲み込んでしまうことになります。
だったらそもそもつゆに浸けてすする前提の麺類に使えば問題ないのでは? と考えてこんな蕎麦を考えてみました。
……、って、蕎麦も消化に良くはなかったかw
【材料】(1人分)
-調理時間:8分-
- 蕎麦:1食
- お茶漬け海苔:1袋
- 熱湯:150g(カップ3/4)
【作り方】
- 蕎麦はパッケージに記載された通りに茹でます。これをザルに揚げて湯切りし流水で〆ます。
- 1.を丼に入れてお茶漬け海苔をふりかけ、熱湯を注げばできあがり。
【一口メモ】
- 約束されたお茶漬け風味。今日日のお茶漬け海苔は出汁もきっちり利いているのでめっちゃ美味しいですよ。
- お茶漬け海苔単体でも十分美味しいですが、薬味なりそうなもの(わさび、胡麻、海苔の佃煮、梅干し、鰹節など)を加えると味がぐっと複雑になります。
- ちょっと小腹がすいた夜中に夜食として食べるのにオススメ。夕飯にするならできれば香の物を添えるだけでも栄養バランスがぐっと良くなります。