「裏メニュー」という言葉にはそこはかとない特別感があります。
それを知っているだけで店の常連っぽい優越感に浸れるというかなんというか(小さいなぁw)。

近年はチェーン店が敢えて裏メニューを用意するというマーケティング戦略もあるみたいですね。
例えば吉野家の「ねぎ抜き」。
玉ねぎを抜いて肉だけ載った牛丼を提供しますよというやつ。
これは玉ねぎが苦手という人だけじゃなくて糖質ダイエットをしている人にもウケるとか(てか、だったら牛丼を食べるなよ)。

あるいはマクドナルドの塩バーガー。
ハンバーガーのパティと玉ねぎを残してピクルスとケチャップとマスタードを抜いたやつ。
いずれも店員さんの手間は増えますが「お客様ひとりひとりを大切にします」的なアピールに効果を発揮します。
それだけじゃなくてテストマーケティング──いきなりレギュラーメニュー化するのは怖い商品を裏メニューとして供してお客様の反応を見ることができるという効果もあるみたい……

って、本来裏メニューってそういうあざといものじゃないでしょと僕は声を大にして言いたい!(長い前振りだなぁ)
お店の人と客のコミュニケーションから生まれるのが真の裏メニューなんじゃないでしょうか(力説)。
たとえば、店員が食べていたまかない料理が美味しそうだったので「僕にもちょうだい」と客がねだったことから生まれとか。
カレーライスを頼んだ巨人軍の選手が「上にトンカツを載せてよ」と我儘を言ったことから生まれたり(こうしてカツカレーは誕生しました)。

料理人の創意工夫と客の我儘。
何よりそれを忌憚なく意見交換できる場の空気があってこそ生まれるのが裏メニュー。
店主は客のリアクションを見ながらウケが良ければいずれレギュラーメニューへと昇格していく料理だと僕は思うのです。

とある日のランチタイム。
冷麺が食べたかったのですがあいにく持ち合わせが和蕎麦しかなかった。
で、自分で自分に注文。
「この蕎麦で冷麺っぽいものを作ってよ」
こうして我が家の裏メニュー(?)がまたひとつ増えました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 蕎麦(できればざる蕎麦用):1玉または1束
- 豚バラスライス:50g
- しめじ:数本
- 小松菜または青梗菜:1本
- 塩、ブラックペッパー:適宜
- ごま油:6g(大匙1/2)
- 紅ショウガ:少々
- 白ごま:少々
[タレパート]
- 酢:15g(大匙1)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 砂糖:10g(大匙1強)
- レモン果汁:5g(小匙1)
- 辣油:少々
- ごま油:6g(大匙1/2)
- 水:25g
- 鶏がらスープの素:2g
【作り方】
- 豚肉は食べやすい大きさに切ります。冷たいフライパンにサラダ油と豚バラ、塩、ブラックペッパーを入れてよくまぶします。これをごく弱火にかけて7分焼きます。豚肉をひっくり返して更に3分焼きます。
- 1.をやっている間に蕎麦を規定時間茹でて冷水で〆ます。
- 待っている間に[タレパート]を合わせてよく混ぜておきます。フライパンにごま油を入れて中火にかけしめじ、小松菜を加え塩、ブラックペッパーを振ってしんなりするまで炒めます。
- 蕎麦をしっかり水切りして深皿に盛ります。これに[タレパート]をかけてよく和えます。その上に豚肉、しめじ、小松菜、紅ショウガをトッピングして白ごまを振ればできあがり。
【一口メモ】
- まんま冷麺風味の盛り蕎麦です。けど甘酸っぱいタレは暑い日には最高のごちそう。麺つゆにわさびという定番も良いけれどこれはこれでありだと思います。
- トッピングは1例です。冷麺は中華麺を使うのでハム、きゅうり、トマト、錦糸卵なんかが定番ですが和蕎麦に合いそうなものを冷蔵庫から見繕ってください。
- [タレパート]を合わせるのが面倒という方は市販の冷麺のタレを使うとお手軽に作れます。
- 料理名を「ざる蕎麦冷麺」にしてみましたが考えてみるとこれは関西風の呼び名。関東なら「ざる蕎麦冷やし中華」とでも呼ぶべきでしょうか。

