季節の風物詩。
そう呼ばれる食べ物は江戸の昔からありました。
初鰹、夏の甘酒、秋のさんまや栗などその季節でしか食べられないご馳走を食べながら江戸の人々は季節を肌で感じていました。
ずっと下って昭和の頃になってもモノは違えど季節の風物詩的食べ物はありました。
春の桜餅や柏餅、夏のアイスクリームにかき氷、秋の焼き芋など。
21世紀の今、冷凍技術や栽培技術の進歩で魚も野菜もすっかり季節感が薄れてしまいましたが季節の雰囲気を楽しむための食べ物というのはやはりあります。
2月のチョコや恵方巻、クリスマスのケーキやチキンだってある意味季節の風物詩と言えないこともないでしょう。
それと似た感じで毎年9月頃になると唐突に登場する季節の風物詩があります。
ハンバーガー屋を筆頭にどう考えても関係なさそうな食べ物にまで目玉焼きや温玉が載っている──そう9月といえば「月見○○」が季節を感じさせてくれるのです。
たぶん。
月見〇〇の本家はおそらく月見そば、月見うどんだと思うのですがだったらラーメンでやってもいいだろと思ってこんな椀をランチに作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 袋入りラーメン(魚介系スープ):1袋
- 天かす:たっぷりめ
- 刻みネギ:少々
[温玉パート]
- 卵:1個
- 水:15g(大匙1)
【作り方】
- ラーメンを茹でる湯(分量外))を規定量沸かし普通に作ります。
- 1.をやっている間に湯呑みに[温玉パート]を入れて電子レンジの500ワットで30秒チンします。 ※白身が白く濁らない程度に軽く熱を通すのがコツです。
- ラーメンを丼に移し[温玉パート]を水ごと真ん中に落とします。天かすと刻みネギを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 卵は生のまま割り込むとスープが冷めますしやや生臭い風味になるので温玉がオススメ。かと言って白身が固まってしまうとスープに混ざっていきませんので軽く熱を加える程度に抑えましょう。写真の卵はちょっと熱を通しすぎたなと反省。
- 魚介系スープと天かすの相性は抜群です。カリカリした食感が徐々にふやけていく変化も楽しいですよ。
- 今回は天かすを使いたかったので魚介系スープをチョイスしていますが卵と相性の良い味噌や豚骨などもオススメです。