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厨房日誌

ランニングコストの重要性

一昔前なら新しい家電製品を買おうと考えると、まずは電気屋さんに行ってカタログを集めてきたものです。

で、複数のメーカーの製品仕様を突き合わせてあーでもない、こーでもないと悩んだりしました。

その上でまたまた電気屋さんに行って店員さんにいろいろ聴きながら的を絞って、値切り交渉してお財布を開くといった流れでした。

 

ただ、カタログは製品のウィークポイントは書いてくれていませんし、店員さんもハズレな人に当たると自分の売りたい商品ばかりプッシュされたりしてなかなか正確な情報が掴めませんでした。

その点、今はネットに情報が氾濫していて、その情報を上手に掬い取れば電気屋さんに行ったりネットショップにアクセスする前にけっこう良い戦略を立てることもできます。

ただ、掬い取るには情報が多すぎるのが難。どの情報を重視してどの情報を捨てるのかがわかっているのといないのでお買い物戦略に雲泥の差がでちゃいます。


僕はわりと調理家電を買うことが多いのですがその時、重視するポイントを2つ決めています。

一つは掃除のしやすさ。

調理家電というのはテレビやパソコンと違って、食材と接触するという特性があるため汚れは付き物です。

その汚れを落とすのにどんな工夫がなされているか?

例えばうちのオーブンは加熱した蒸気を庫内に吹き付けて脂を浮かせてくれる楽々お掃除機能が付いています。熱いうちに雑巾でふきとるとかなり綺麗に落ちるので気に入ってます。

冷蔵庫を買い換える時は製氷機能部分を全部分解して洗えるタイプを選びました。

で、もう一つの着目ポイントは消費電力、電化製品の燃費ですね。

買い物をする時って、当然お財布の中身と相談することになるので値札が気になるのは人情です。

似た機能の製品なら安い方についつい目が行っちゃいます。

けどね、他の家具と違って家電製品は買ってからもお金がかかるということを忘れてはいけないのです。

経理の用語では買い物をする際にかかる費用をイニシャルコスト、買ってからそれを維持するためにかかるもろもろの費用をランニングコストと呼びます。

例えばイニシャルコストが5万円の製品Aと7万円の製品Bでどっちを買うか迷ったとします。

消費電力を見るとAは120ワット、Bは100ワットと書いてあれば同じように使っても月々の電気代はAの方が2割り増しになります。

つまりBを買った場合の電気代が月に5千円だとするとAの場合は6千円になるわけで、1年使い続ければ1万2千円の差が出ます。

そのまま使い続けると1年8ヶ月でイニシャルコストとランニングコストの合算(その家電に投資したお金の総額)は横並びになり、それ以降はAの方がお金を喰っていくということになるわけです。

このランニングコストを見落として値札だけでAを買っちゃうとあとあとお財布に響いてくることがあるので要注意。

逆にイニシャルコストについてはどう着目すれば良いでしょう?

例えば同じ製品のラインナップで1ランク上の製品が2万円差だった場合、僕は何が違うのかをつぶさに調べて、その機能はあった方が良いと判断すれば迷わず2万円高いほうを買います。

家電は結構長持ちしますので例えば10年使い続けるとすればそのイニシャルコストの差は月々、166円くらいなんですよね(計算式:20000/(12*10))。

わかり易い例でいうとパソコンの場合、値段差は内蔵ディスクの容量、CPU、メモリのスペック差(性能差)、USBインターフェースなどの口の数で差をつけて来ます。

一見、安い方ので十分な容量、スペックがあるからいいやと思いがちですが、パソコンが扱うアプリは年々重くなる傾向にありますし、データファイルは間違いなくたまり続けていつかディスクを食いつぶします。

ましてや、マイクロソフトがまたぞろ新しいOSを出したりした日には安い方のパソコンはついていけなくなるなんてのはありがちな話。

つまり安い方のパソコンは間違いなく先に買い替えを考えたくなる商品なのです。

 

まとめると、イニシャルコストは欲しい機能を睨んで時には大胆に投資する。ランニングコストは徹底的にケチに徹するというのが、僕の家電お買い物哲学だったりします。

2020/03/10 Tue.

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