インターネットのすごいところは時代を超えて本来、目にすることなどあるはずのなかった事物や映像に触れられること……
と頭では理解しているのですがたまにその理解が追い付かなくなることがあります。
過日、とあるサイトで「1963年のスーパーマーケットのチラシ」というものを見かけました。
よくぞこんなものを取っていたな(笑)
なになに。
食パン30円!
バナナ10円!
不二家のシュークリーム27円
想像はしていたけれどやはり異次元の価格。
思わず財布を持ってタイムトラベルしたくなりました。
卵(中6個入り)……75円!!
高っ!
というか今と大してかわらないじゃん(今年は鳥インフルの影響で高騰してるけど)。
値段もさることながら並んでいる商品は見慣れたものばかり。
定番の品ぞろえってあまり変わっていないのかな。
逆に今ならどこのスーパーにでも置いてあるけど当時は絶対なかっただろうなと想像できる商品もあります。
その最たるもののひとつは調味料じゃないかしらん。
砂糖、塩、酢、醤油、味噌といった定番のさしすせそ以外はマヨネーズやケチャップくらいだったようです(あ、あと味の素)。
イマドキのスーパーなら棚割りの一角を担っている中華系調味料、豆板醤、甜面醤、豆?などは言うに及ばず鶏ガラスープの素なんてものもなかったんだろうなぁ。
そしてこのレシピで使っているこれ。
中華調味料の定番オイスターソースも売ってなかったと思われます。
……なんて、感慨にふけってしまいました(注:オイスターソースが中国で考案されたのは明治21年頃だそうです)。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 豚ローススライス(バラ肉でもOK):150g
- 片栗粉:適宜
- 青梗菜:半株
- 生姜:スライス1枚
- ごま油:6g(大匙1/2)
[調味料パート]
- オイスターソース:9g(大匙1/2)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 味噌:6g(小匙1)
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 豚肉は食べやすい大きさに切り片栗粉をまぶします。青梗菜は1枚ずつにばらして茎と葉に切り分けます。生姜はみじん切りにします。
- フライパンにごま油と生姜を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら豚肉と青梗菜の茎を加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- 2.に青梗菜の葉と[調味料パート]を加えて絡めながら水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- ほぼ調味料に頼りっきりの簡単な炒め物ですがオイスターソースの旨味は伊達じゃない。プロの中華料理人でなくたって美味しく作れる嬉しいレシピなのです。
- 先に小鍋に水100g(カップ1/2)とサラダ油大匙2(24g)を合わせて沸騰させ青梗菜の茎を1分茹でてから本工程にかかるのがおススメです。格段にシャキシャキ感が跳ね上がります(油通しという技法です)。手間だけどできればお試しあれ。
- 他にも野菜や茸類を加えると栄養満点のお惣菜になりますよ。あと、豆板醤を加えるとピリ辛味が楽しめます。