X(旧ツイッター)でこんなやりとりを見かけました。
≪葱:値段高い。肉:値段高い。代わりの食材ないの≫
「麻婆豆腐のレシピ動画にこんなコメントがついたので全力で答えました。『お前は麻婆豆腐食うな』」
思わず笑っちゃった。
なんかどっちもどっちな気がするな。
で、笑いを収めて改めて質問者さんのいささか乱暴な質問について真面目に考えてみました。
僕ならなんと答えるか……
「葱も肉も用意しなくて良いです」かな。
あ、これだけだと誤解を招きそうだし不親切なのでもう一言書き加えましょう。
「麻婆豆腐用としては葱も肉も用意しなくて良いです」
葱はとっても汎用的な野菜(あるいは薬味)で多くの料理に使えます。
質問者さんは麻婆豆腐用に買ってくることを想定しているようですが料理ごとに葱を買う必要などどこにもないのです。
ましてやスーパーでよく見かける刻み葱の少量パックなど言語道断。
結局割高になります。
日々の買い物の中で安い葱の束を見かけた時に買って家に帰ったら一気にみじん切り。
そのままタッパに入れて冷凍。
あとは麻婆豆腐であろうが冷奴であろうが味噌汁であろうが必要な時にそのタッパからひとつまみつまんで投入すればよろし。
お肉も麻婆豆腐用に買ってくることを考えるとお金がかかります。
けど他の用途でも何がしかお肉を買うことはありますよね。
そこからシェアしてもらえば良いのです。
豚肉の在庫があればそれをなければ鶏肉などでもOK。
ちなみに在庫はひき肉である必要はありません。
豚肉スライス1枚とかブロックなら1~2cmそぎ切りにすれば十分。
それをみじん切りにすればひき肉の出来上がり。
別の料理のお肉がスライス1枚分減っちゃうけどそれで麻婆豆腐が一皿できれば十分元はとれるでしょう。
とどのつまり麻婆豆腐を作るのに個別で用意しないといけないものは二つしかありません。
一つは豆腐。
これも量が多ければ他の料理と半分こできます。
もう一つは調味料。
こちらも麻婆豆腐専用に醤油や砂糖や豆板醤を用意するわけではないので他の料理とシェアしていると言えます。
そういう意味では市販の麻婆豆腐の素を買ってくるというのはお手軽ではあるけれど節約という観点から見ると他の料理とシェアせず個別に出費が発生するので僕的にはなしかな。
『食材や調味料は料理ごとに用意するのではなく他の料理とシェアする』
これは食費の節約を考える上でとても重要なポイントだと思います。
今日紹介する「大根と豚肉の中華炒め」も別にこの料理を作るために大根や豚肉を買ってきたりはしていません。
冷蔵庫に残っていた大根と豚肉を見てこんなレシピを組み立てました。
お肉はけっこうたっぷり目に使う贅沢なレシピになっていますが50グラムくらいしかなくても大根の量を少し増やせばボリューム的に不満のないお惣菜になると思いますよ。
【材料】(1人分)
-調理時間:14分-
- 豚こま:100g
- 大根:3cm
- 椎茸:1本
- サラダ油:6g(大匙1/2)
- (あれば)アミエビ:ひとつまみ
- 生姜:スライス1枚
- 水溶き片栗粉:4.5g(大匙1/2)分
[スープパート]
- 鶏がらスープの素:小匙1
- お湯:100g(カップ1/2)
[調味料パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:10g(小匙2)
- 豆板醤:6g(小匙1)
- オイスターソース:6g(小匙1)
【作り方】
- [スープパート]を小鍋に入れて中火にかけひと煮立ちさせます。待っている間に大根はかつら剥きにして更に5mm厚のいちょう切りにします。[スープパート]が沸騰したら大根を加えて5分茹でます。ざるで[スープパート]を濾して大根と[スープパート]に分けます。
- 1.をやっている間に豚肉は細切りにします。椎茸はスライスします。生姜はみじん切りにします。
- 中華鍋かフライパンにサラダ油、生姜、アミエビを入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら豚肉と椎茸を加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- 3.に大根と[スープパート]、[調味料パート]を加えて5分煮ます。水溶き片栗粉を加えてとろみを付ければできあがり。
【一口メモ】
- 万人ウケするテイストで子供から年配の方まで広く喜ばれそうです。普段着のお惣菜って感じですね。
- 風味のポイントはアミエビ。手持ちがあればせひ加えてください。少し加えるだけで香ばしい香りがプンと立ちます。
- この料理は中華総菜に寄せていますが和食にするのであればオイスターソースを抜いて同量の濃口醤油を足してください。更に豆板醤を抜いて七味唐辛子を振れば和風の煮込みになります。