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魚料理(洋食)

鮭のジャーマンポテト風

土曜ワイド劇場のタイトルは長い!

というのは僕が大学生の頃には定説で無駄に長いものの代名詞みたいに言われておりました。

新聞のテレビ欄でも4段、5段にまたがるのがざらにあったもんなぁ。

その延長線上にあるのかライトノベルのタイトルもたいがいに長いです。

たとえば……

「無駄だと追放された【宮廷獣医】、獣の国に好待遇で招かれる~森で助けた神獣とケモ耳美少女達にめちゃくちゃ溺愛されながらスローライフを楽しんでる「動物が言うこと聞かなくなったから帰って来い?今更もう遅い」

なんと文字数134。

もはや様式美の世界ですね。

同様に料理の世界でも名前が長いなぁと感じるものがあります。

それは──ファミレスのメニュー名。

たとえばジョナサンには

「秋田産白神あわび茸のハンバーグたっぷり玉ねぎのシャリアピンソース」

なんてのがあったりするらしい。

客の方はウエイトレスを呼んで「これください」とメニューの写真などを指させば済みますがウエイトレスさんは大変。

ああいうお店って最後に注文を復唱するじゃないですか。

「復唱させて戴きます。『秋田産白神あわび茸のハンバーグたっぷり玉ねぎのシャリアピンソース』でよろしかったでしょうか」

僕が客だったら思わず拍手してしまいそうです。

それとは対極にめっちゃ短い料理名が特徴の国もありまして中東からアフリカあたりでは料理に使われている食材の名前がそのまま料理名になる土地柄もあるとか。

つまり「トマト」とか「オクラ」といった料理があるわけですね。

その種の料理名で究極だなぁと僕が感じたのはロシアのシー(シチー)というキャベツが入ったスープ。

シーは古いロシア語で「食べ物」という意味らしい。

いやそりゃそうでしょうよ。

「どうぞお食べなさい」と言って出されたんだからたぶん食べ物には違いない。

でもまあこれらの料理名はまだ名前の由来にいくばくかの納得感があります。

世の中にはもっと適当に付けられた料理名もありましてハワイ名物の「ロコモコ」なんかはどうもそうらしい。

ハワイ島にリンカーン・グリルというお店がありましてそこの常連だった高校生の少年が「なんかガッツリ系のやつを」と頼んで作ってもらったのが始まりらしい。

彼のニックネームがロコ(スペイン語で「クレイジー」「イカれたやつ」という意味)モコは混ぜるという意味なのですがロコモコは丼に近い料理で特に混ぜるという要素はないので単に「ロコモコ」ってなんか語呂が良くね?

ってノリでこの名前になっちゃったとか。

アバウトだなぁ。

似たような話は日本にもあってビアホールや居酒屋で定番の「ジャーマンポテト」、あれはドイツ料理ではなく日本生まれらしいのです。

で「じゃがいもといえばドイツ! ジャーマンとか付けとけばよくね」というノリで付いたらしい。

直訳すると「ドイツのじゃがいも」ってかなり意味不明だな。

ジャーマンポテトでじゃがいもと合わせる食材の定番はベーコンかソーセージですがそれもいかにも「ジャーマン」っぽくて似つかわしいなという気がします(ジャーマンぽさって何?)。

なのでこの『鮭のジャーマンポテト風』を作ってみて思ったのは「なんかジャーマンっぽくない」ということでした。

だからジャーマンぽさって何w

けど考えたら名前の発祥自体がアバウントなんですから別に気にすることもないかと気を取り直した次第です。

【材料】(1人分) 

調理時間:18分-

  • 塩鮭:1切れ
  • じゃがいも:1個
  • 玉ねぎ:1/4個
  • オリーブオイルA:12g(大匙1)
  • オリーブオイルB:6g(大匙1/2)

[鮭の下味パート]

  • 薄力粉:4.5g(大匙1/2)
  • カレー粉:小匙1/2
  • [調味料パート] 塩:1g(小匙1/6)
  • 粗挽きブラックペッパー:少々

【作り方】

  1.  じゃがいもは皮を剥いて7mm厚の半月切りにして5分水(分量外)に晒してざるに揚げ水気を切ります。鮭は皮付きのまま一口大に切り[鮭の下味パート]をまぶします。玉ねぎはくし形に切ります。
  2. フライパンにオリーブオイルAを入れて中火にかけます。これにじゃがいもを加えてさっと炒めます。蓋をして弱火にし5分蒸し焼きにします。これを一旦皿に取ります。
  3. 2.のフライパンにオリーブオイルBを加えて中火にかけ玉ねぎを加えます。さっと炒めて2.の皿に取ります。
  4. 3.のフライパンを中火にかけて鮭を加えて両面色が変わるまで焼きます。これにじゃがいも、玉ねぎを戻して[調味料パート]を振って1分炒めれば出来上がり。

【一口メモ】

  • ジャーマンポテトといえばベーコンやソーセージの燻製香が立つイメージがありますがこれはこれで面白いかな。カレーの風味が鼻腔をくすぐって食欲をそそります。
  • 手持ちがあればローズマリー、刻みパセリといったハーブを加えてみてください。香りがぐんと複雑になって楽しいですよ。
  • ジャンクになっちゃいますがお好みでケチャップやマヨネーズをかけるのも全然ありですよ。

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