どこの家にでも常備調味料や常備食材というものがある気がします。
冷蔵庫を開けなくても必ず入っていることがわかっている類のものですね。
中でも常備調味料は地方やご家庭のこだわりで多岐にわたる気がします。
例えば大阪の家庭ではソースが数種類あるのが当たり前などとよく言われます。
名古屋辺りなら赤味噌や八丁味噌などが必ずありそうです。
そういえば青森に行くとどこの家にも「スタミナ源たれ」という焼肉のタレ風味の万能調味料があると聞いたことがあります。
それに対して常備食材というのはわりと画一的で全国的にも家庭ごとでもあまり違いがないんじゃないかなと想像します。
お肉なら豚と鶏。
ちょっと贅沢したいとき用に牛肉がいくばくか。
野菜ならじゃがいも、玉ねぎ、人参あたりはどこのお家でもありそうです(これを書いている2022年は玉ねぎが高騰して大変なことになっていますが)。
かくいう我が家もじゃがいも、玉ねぎ、人参は切らさないようにしています。
で、頻繁に使うのでそれだけレシピのレパートリーも豊富……
なはずなのですが、そのわりにはそれらを使ったレシピを挙げてみてと言われると案外思いつかない。
思いつかない理由はこれらの食材を主食材に据えた料理をあまり作ってないからじゃないかなと想像します。
じゃがいもにしろ、玉ねぎにしろ、人参にしろ主食材を引き立てる副食材として活躍することが多い気がするんですよね。
たまには主食材に近い立ち位置で使われる料理も覚えようかな──なんて考えてこんな料理を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:8分-
- 豚ミンチ:50g
- 茄子:1本
- じゃがいも:1個
- 生姜:スライス1枚
- にんにく:ひとかけ分
- ごま油:12g(大匙1)
[調味料パート]
- 味噌:12g(小匙2)
- オイスターソース:9g(大匙1/2)
- 酒:10g(小匙2)
- 鶏ガラスープの素:2g
- 砂糖:ひとつまみ
【作り方】
- じゃがいもは皮を剥いて7mm角の拍子木に切ります。これを耐熱皿に入れてラップをし(2、3ヶ所串で穴を開けます)電子レンジの500ワットで2分チンします。
- 茄子はがくを取って横半分に切り更に櫛形に切ります。生姜、にんにくはみじん切りにします。
- フライパンに胡麻油、生姜、にんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたら豚ミンチと茄子を加えて茄子に油を吸わせながらミンチの色が変わるまで炒めます。
- 3.にじゃがいもと[調味料パート]を加えて炒り付けながら水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- いかにも中華っぽい味のおかずになります。案外、市販の合わせ調味料を買ってこなくても作れるものなんですよ。
- どこの家庭にでもあるじゃがいもがメインの中華惣菜です。そろそろじゃがいもを使い切りたい時にぜひどうぞ。茄子の手持ちがなくても美味しいですよ。
- お好みで豆板醤を加えると四川風味のピリ辛おかずになります。