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鶏肉の料理(洋食)

鶏むね肉とキャベツの白ワイン蒸し

僕の母は料理に関してまめな人だったので僕は子供の頃から様々な調理シーンを見て育ちました。

そんな中で子供心にこの料理は大変そうだなぁと思っていたのは──

『蒸し料理』

焼き物、揚げ物、煮物などは台所にあるフライパンか鍋を引っ張り出してコンロにかけるだけ。

それに対して蒸し物は普段は物置に仕舞ってある大きな蒸し器を引っ張り出してきて調理を行うのです。

それだけでも大変なのですが2段構造になっている蒸し器の下側に水を張って火にかけて蒸気が上がってくるのを待つ。

蒸気が十分上がってきたら蒸す材料や器を入れて火加減を注意深く調整しながら蒸すという二段階作業。

プリンや茶わん蒸しなどは火が強いとすが立つと言われていて極限まで火を弱くするので時間もかかるし大変そうでした。

そして──後片付けも大変そうだったなぁ。

年末になると実家では毎年餅つきをしていましたが蒸篭を何段も積んでもち米を半日近くかけて蒸していました。

蒸し料理を作る作業はあのもち米を蒸すのに酷似した大仰な手間がかかるという印象だったのです。

なぁんていうトラウマめいた子供の頃の記憶があったからか長じて自分で料理をするようになっても蒸し料理はけっこう避けてきた覚えがあります。

それがオーブンレンジを導入したら拍子抜けするくらい簡単になっちゃったのです。

蒸したいものをオーブンに入れてボタンを押すだけ。

プリンなんかもちゃんとプリン用のモードがあって何も考えなくてもその料理番号を選んでスタートボタンを押すだけ。

できあがりの音楽が鳴って扉を開いたら普通にプリンが出来上がっているのがなんか腹立たしかったなぁ(いや誰に向かって怒っているんだw)。

けど料理のレパートリーが広がってくると別に蒸し器がなくても、そしてオーブンレンジに頼らずとも蒸し料理は作れるんだと知るようになりました。

キャベツなどの水分の多い野菜で食材を覆って火にかけると適度に水が出ながら蒸し焼きができちゃうのです。

これならフライパンひとつで作れるのでめっちゃ楽ちんですね。

子供の頃に住んでいた町を訪れると何もかもが小さく見えて驚くことがよくあると聞きます。

──あの頃はあんなに大きく見えたのに。

それと同じで今では蒸し器や蒸篭を使って蒸し物を作れと言われてもほとんど抵抗なく作れるくらいには蒸し物のトラウマは僕の中からなくなりました。

それでも楽ちんな方が良いことに変わりはなく今でも普段の料理ではこのレシピのようにフライパンひとつで済むものを選んじゃったりするのです。

【材料】(1人分) 

調理時間:18分-

  • 鶏もも肉または鶏むね肉:半枚(約150g)
  • 塩、ブラックペッパー:少々
  • キャベツ:4~5枚
  • にんにく:ひとかけ
  • 鷹の爪:半本
  • オリーブオイル:6g(大匙1/2)
  • 粗挽きブラックペッパー:少々

[鶏の下味パート]

  • 白ワイン:15g(大匙1)
  • 塩:1g(小匙1/6)
  • おろしにんにく:ひとかけ分

【作り方】

  1. 鶏肉は一口大より心持ち大きめに切って塩、ブラックペッパーをまぶします(火が入ると肉が縮むため)。キャベツはざく切りにします。にんにくは少し厚めにスライスします。鷹の爪は小口切りにします。
  2. フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら鶏肉を皮目を下にして並べて中火にし、焼き色が付くまで焼きます。ひっくり返して裏面も焼きます。
  3. 2.にキャベツを鶏肉の上にまんべんなく敷き詰め[鶏の下味パート]を加えます。蓋をして中火で10分蒸し焼きにします。
  4. 3.を皿に盛り粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。

【一口メモ】

  • 味付けはシンプルに塩、胡椒のみなので飽きが来ません。にんにくの風味と鷹の爪のピリ辛も良い感じ。
  • キャベツは水分を多く含みますので火を通すとたっぷり水が出ます。なので水を追加で加える必要はなく野菜の水分だけで蒸し煮ができちゃいます。
  • 鶏肉の代わりに魚や貝、海老などを使っても美味しく作れますよ。

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