まだ大学生だった頃の話。
卒業された同郷の先輩と三宮で落ち合い(僕の出身は神戸なのだ)、ビアガーデンに行ったことがあります。
なにげに生まれて初めてのビアガーデン、ちょっとワクワクしてました。
食券売り場でメニューを見ると意外に料理の種類が豊富。
どうしよっかなと迷っていたら先輩が「これ、右から左まで全部一皿ずつ」とのたまう。
「あと、ピッチャー二つ」と頼んでテーブルに向かいました。
僕と同様ビアガーデンは初めてらしい先輩もピッチャーがどういうものか分かってなかったのです。
せいぜい、特大のジョッキーなんだろうくらいに思っていて……。
お店の人も二人の客でピッチャー二つ? とか思ったんじゃないかな。
テーブルに乗り切らない程の料理。
そして、巨大なジョッキー(と思い込んでいる)ピッチャー。
しかしこのグラス、注ぎ口みたいなのがついてるし、むちゃくちゃ飲みにくそうだぞと思っていると小さいジョッキがやってきました。
「なるほど、こっちに小分けして飲むんだ」と理解。
お互いにマイ・ピッチャーを小ジョッキーにつぎ足しつぎ足ししながら大いに飲んだのでありました(最後までピッチャーが何か理解できてなかったやつ)。
あの夜、テーブルに並んだ料理がどんなものだったかよく覚えてはいないのですが、もしかしたらこんな料理もあったかもしれません。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- じゃがいも:2個
- ソーセージ:2~3本
- にんにく:ひとかけ分
- (あれば)パセリのみじん切り:少々
- バター:12g(大匙1)
- 塩、ブラックペッパー:少々
【作り方】
- じゃがいもは皮付きのままくし形に切って水に10分晒します。ソーセージは5mmの小口切りに、にんにくはみじん切りにします。
- 1.のじゃがいもはざるに揚げて水をよく切ります。フライパンにバターを入れて中火にかけ、溶けかかったらじゃがいも、ソーセージ、にんにくを入れて炒めます。
- 材料にバターが馴染んだら弱火にして蓋をし5分蒸し焼きにします。蓋を取ってじゃがいもをひっくり返し再び蓋をして3分蒸し焼きにします。
- 3.の蓋を取り、中火にして塩、ブラックペッパーを振りじゃがいもの表面がカリッとなるまで焼いたらできあがり。お皿に盛ってあればパセリのみじん切りを散らして戴きます。
【一口メモ】
- まさにビールのための料理と言っても過言ではありません。皮付きのじゃがいもというのが豪快でまた良いです。ジョッキー片手にフォークでつつけばドイツの酒場にいる気分が味わえます。
- ソーセージはベーコンでもOK。野菜類はキャベツや玉ねぎを加えるとボリュームアップできます。
- 味付けはシンプルに塩、胡椒がお薦めですが、隠し味に醤油をひと垂らしすると風味が良くなります。さっぱりした風味の方が好きな方はお酢を小匙1くらい足すと良い感じ。