とある年の9月。
お彼岸なので精進料理のお弁当という企画を立ててみました。
けど、ちょっと後悔。
精進料理って、辛気臭いというか、抹香臭いというかなんか地味なイメージが強いんですよね。
「こんなのを1週間、食べ続けるのかいな」と思うとなんか気分までどんよりと曇り空。
けどね、ふと思ったのです。要は肉や魚、それから卵などの動物由来の食品を使わなければ精進料理じゃないですか。
なら、和食に限定する必要はなし。
洋食でも、中華でも定番料理から肉や魚を抜くなり別の食材に置き換えてアレンジすればOK。
そう考えるとぱあっと目の前が広がった気分。
例えばこの料理は茄子とトマトを使ってチリコンカン風に味付けしています。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 茄子:小2本(中振りなら1本)
- トマト:1個(またはトマト缶200g)
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:ひとかけ
- サラダ油:20g(大匙1.5)
[調味料パート]
- 鷹の爪:1~1.5本
- クミン:2~3振り
- オレガノ:2~3振り
- 塩:3g(小匙1/2)
- お好みで以下の香辛料(オールスパイス、パプリカ、クローブ、シナモン):少々
[仕上げパート]
- ウスターソース:9g(大匙1/2)
【作り方】
- 玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。[調味料パート]の鷹の爪はみじん切りにします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、玉ねぎ、にんにく、茄子を入れて炒めます。茄子に油を吸わせながらしんなりするまで炒めます。[調味料パート]を加えて更に1分炒めます。
- 2.にトマトと[調味料パート]を加えて弱火にし、時々かき混ぜながら5分程度煮て汁気を飛ばします。
- 仕上げにウスターソースを加えてかき混ぜ、味を整えたらできあがり。
【一口メモ】
- 程よく辛くてスパイシー。それが野菜本来の甘みとよくマッチしています。なんだか元気が出る味です。
- 本来の精進料理は肉や魚以外に五薫(にんにくやねぎなど香りの強い野菜)も禁じているので、スパイシーなこの料理も禁じ手だと思うのですが、気にしない気にしない。
- 冷蔵庫のあり合わせで作ったので茄子とトマトになりましたが、チリコンカンは本来マメ料理です。正調のレシピから挽肉を抜けば洋風精進料理と言えるんじゃないかな。