僕が料理を始めた学生の頃(1980年代)、新しい料理を覚えようと思えば本屋さんに行くのが定番でした。
で、料理本を買って来ていろいろ試してみる。
それが今では家にいながらパソコンやスマホでちょちょっと検索できるようになっちゃったのですから凄い世の中になったものです。
レシピを検索する時、僕はよく2ワード検索というのをやります。
たとえば、「茄子 レシピ」で検索するとヒット数が多すぎて的が絞りにくいのです。
そこで、食材や国名を2ワード目として足すというテクニック。
2ワード目のチョイスのコツはできるだけ1つ目との組み合わせが意外なものを選ぶこと。
たとえば、「茄子 豆腐 レシピ」とか「茄子 鯛 レシピ」とか。
国名なら「茄子 ブータン レシピ」とか、「茄子 チュニジア レシピ」なんてのも面白そう。
組み合わせが突飛すぎてヒット数が少なくても嘆く必要はありません。
検索をやり直せば良いだけの話。
むしろ、その少ないヒットの中には僕らが見たことも聞いたこともない料理のレシピが含まれているかもしれません。
で、「茄子 メキシコ レシピ」で、検索したら……この料理と出会いました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 茄子:1本
- じゃがいも:1個
- 揚げ油:揚げ鍋に1cm張れるくらいの分量
- おろしニンニク:少々
- 玉ねぎ:1/4個
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- トマトソース(市販品):大匙3
- 鷹の爪:半本
[調味料パート]
- はちみつ:7g(小匙1)
- 塩:2g(小匙1/3)
- ブラックペッパー:少々
- (あれば)チリパウダー:少々
【作り方】
- じゃがいもは皮を剥いて7mmくらいの輪切りにし電子レンジ500ワットで2分チンします。
- 1.をやっている間に玉ねぎはみじん切りに、鷹の爪は小口切りにします。フライパンにオリーブオイル、玉ねぎ、おろしニンニク、鷹の爪を加えて弱火にかけ玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
- 茄子はがくを取って横半分に切り、更に6つ切りか4つ切りにします。これと1.のじゃがいもを170度に温めた揚げ油で2~3分素揚げにします。 ※揚げ油は天ぷらみたく沢山張らないこと。温めるのに時間がかかるしガス代だってかかります。1cmも張れば十分かな。
- 2.と3.を合わせて[調味料パート]を加えて1~2分炒めます。更にトマトソースを加えて絡めるように炒めればできあがり。
【一口メモ】
- スプーンで掬って料理を口に持っていくと、まずはちみつの香りがプンと鼻を刺激します。なのにそれほど甘くない。いや、むしろチリパウダーの香りも手伝って辛めの味付け。まさにメキシカンって感じです。
- 元ネタのレシピには材料表もなければ分量も書かれていませんでした。お国柄なのかな。けど、そういうアバウトさって結構好きです。
- 肉を一切使っていないのにスパイスが利いていて満足感が得られる一皿に仕上がっています。それがこの料理のウリだと元ネタにも書いていました。
- 外国の人は家庭料理にそれほど時間をかけないと聞いたことがあるのでトマトソースは敢えて市販品としました。もちろん、自作して本格派を目指すのもありですよ。