「宝箱にはふたがある」なんか名言っぽく言ってみましたが、ふたのない宝箱を想像してみてください。
密林の奥地。
危険な動物や底なし沼の危機をかいくぐりやっと見つけた宝箱にふたがついていなかったら……
発見と同時に中身が見えちゃってる(笑)
なんか冒険のクライマックスに来てテンションダダ下がりになっちゃいます。
やっぱ宝箱にはふたが付いてなくっちゃしまらない(ってダジャレかよw)。
宝箱は何も密林の奥地に隠されているばかりじゃありません。
日常のひとこまの中にも散らばっています。
例えば友達からもらったプレゼント。
きれいにラッピングされてリボンがかかった箱を見るとドキドキしちゃいます。
例えばちょっとお高めの和食のお店。
供された椀物はふた付きのやつ。
ふたを開けたらどんな料理が入っているのかな。
そして、毎日お昼に食べるお弁当。
あれもふたを開けるときはワクワクします。
たとえ、そのお弁当を作ったのが自分自身であったとしても(笑)
そこにあるおかずがこの料理のようにごくありふれた飾り気のないものであったとしても──
お弁当箱のふたのマジックでなんだかちょっと特別なご馳走のような気分が味わえたりするものなのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 鶏もも肉:半枚(約150g)
- 大根:3cm
- 塩、ブラックペパー:少々
- ごま油:6g(大匙1/2)
- 刻み葱:少々
[煮汁パート]
- だし汁(昆布出汁):120g(120ml)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
- 味醂:12g(小匙2)
- 砂糖:6g(小匙2)
- おろし生姜:ひとかけ分
【作り方】
- 小鍋に大根を下茹でする湯(分量外)を沸かします。大根をかつら剥きにして7mmのいちょう切りにします。湯が沸いたら大根を加えて中火で5分下茹でし、ざるに揚げて湯を切ります。
- 1.をやっている間に鶏肉を食べやすい大きさに切り塩、ブラックペパーをまぶします。フライパンにごま油を入れて中火にかけ鶏肉の皮目を下にして並べて2分焼きます。ひっくり返して更に1分焼きます。
- 2.に大根を加えてさっと炒めます。キッチンペーパーで脂を吸ってから[煮汁パート、
- だを加えてひと煮立ちさせます。アルミホイルで落し蓋をして弱めの中火で水気が1/3になるまで10分くらい煮ます。
- 3.を器に盛って刻み葱を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- ごくありふれたお惣菜です。けど、なんかがっつりした料理が続いた時などには妙にほっとする味なんだよなぁ。
- このレシピの段取りポイントは大根の下茹でが済むまでに鶏肉を焼いてしまうこと。そうするとすぐに煮込みにかかれるので手際よく作れます。
- 大根はめんどうでも下茹でしてください。こうすると味の沁み方が格段に良くなります。時間に余裕があれば3.の工程終わりで火を止めてから放置して自然に冷ましてください。そうすると料理が煮含められて更に味がしっかり沁み込みます。
- 冷めても美味しい料理なのでお弁当のお菜にもおススメですよ。