土井善晴さんが提唱する「一汁一菜でよいという提案」に共感しまして近頃、特に休肝日にはこれを実践しています。
やってみるといろいろメリットがあるんですよね。
まず、料理を作る手間が軽くなる。
何品も作らなくて良いので当たり前。
更に、材料費が安くて済む。
おかず1品しか作らないので当たり前。
何より、胃に負担がかからない。
そもそも現代人は飽食だ過食だと言われております。
実はこれくらいの量が腹八分目なんじゃないでしょうか。
逆に悩ましいのは献立の組み立て。
一汁一菜でいろいろな栄養素を取り入れないといけないのでできるだけ栄養素がかぶらない材料を多く含める必要があります。
しかもその1品で終わりですから相応の満足感のある皿にしたい。
加えて味が良くなければけっこう切ない食事になってしまう。
だって、他におかずはないんだもん。
とまれ、江戸はもとよりおそらく戦前までは多くの日本人がそうであったであろう食生活を実践しております(その割に痩せないのは酒を呑んでいるせいだろうなぁw)。
ということでとある夕餉。
休肝日だったので冷蔵庫のありあわせでこんな一菜を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- 鶏もも肉:半枚(約150g)
- 山芋:10cm
- ごま油:4g(小匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 刻み葱:少々
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 砂糖:4.5g(大匙1/2)
【作り方】
- 鶏肉と山芋は食べ易い大きさに切ります。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけます。鶏肉を加えて表面に焼き色が付くまで焼きます。
- 2.に山芋を加えてさっと炒め、酒を加えて蓋をし、3分蒸し焼きにします。
- 3.の蓋を取り、[調味料パート]を加えてとろみが付くまで炒めればできあがり。器に盛って刻みネギを散らします。
【一口メモ】
- ほっこり優しい味の普段着のお惣菜って感じです。それでいて主菜の貫禄はありますので今夜のメインに迷ったらぜひ候補に入れてください。
- 山芋って炒めても美味しいんですよね。しかもとろとろねばねばなので適度のとろみが付いて料理がまとまりやすいのです。
- ごま油の代わりにバターを使っておろしにんにくを加えると洋風のガリバタ風味にすることもできます。その場合は仕上げに粗挽きブラックペッパーがオススメかな。