呉市は広島県にある臨海都市で明治の頃から軍港として栄えた街です。
今も海上自衛隊の基地があり、勤務する自衛官は6600人を超えるのだとか。
そんな呉の居酒屋に入るとお品書きに必ずと言っていいほど並んでいるのがこの料理。
お店によっては鶏皮味噌炊きという名前で呼ばれているところもあるそうです。
料理としては単純で鶏の皮を味噌で味つけした出汁でコトコトコトコト煮込んだもの。モツ煮の鶏皮版と思えばだいたい合ってる気がします。
今は缶詰も売られていてネットでわりと簡単に手に入るみたいですね。
鶏肉を買って来きて皮の部位を使わない料理を作ると皮が残っちゃいますよね。
そんな時に皮も美味しく戴ける一品だと思います。
【材料】(2人分)
-調理時間:90分-
- 鶏皮:200g
- 刻み葱:適宜
- こんにゃく:半丁
[出汁汁パート]
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
- 昆布出汁:300cc
[調味料パート]
- 白味噌:18g(大匙1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
【作り方】
- 小鍋に湯を沸かし鶏皮を入れて5分下茹でします。湯を捨てて沸かし直し、また5分下茹でします。これを3回繰り返します。こんにゃくも同様に下茹でしてアクを抜きます。
- 1.の鶏皮を食べ易い大きさに切ります。こんにゃくを食べ易い大きさに手でちぎります。
- 2.と[出汁汁パート]を鍋に合わせて弱火で15分煮ます。
- 3.に[調味料パート]を加えて落し蓋をし時々水を差しながら1時間コトコト煮ます。水分が減ってとろみが付けばできあがり。小鉢に盛って刻み葱を散らします。
【一口メモ】
- とろっとろの食感がたまりません。甘辛い味噌の味付けも風味が良くて楽しい。そして意外なことに鶏皮だけでなく味の滲みたこんにゃくがすっごく美味しいのです。
- ポイントは下茹でをして余分な脂を抜くこと。できれば、若鶏ではなく親鶏を使うと脂分が少ないので扱いやすいかも(ちょっと高いですけど)。
- 鶏の皮の使い道に困った時のお助け料理になります。呉市の居酒屋の定番メニューですが、もちろんお惣菜として食べても美味しいですよ。