とある年の夏至の頃。一年で一番長い日。
冬が長い北欧では夏至祭などお祭りをして祝うそうです。
かえりみて、日本では大抵の場合、梅雨の真っ最中なのでうっとうしい天気の中、無駄にいつまでも明るい日という印象がありますね。
けど、夏至を祝う習わしが全く無いわけではなく地方によって○○を食べて祝うなんて風習があるようです。
例えば東京や奈良では小麦餅。小麦粉と米粉を使ったお餅を食べるそうです。
大阪ではタコ。夏のタコは柔らかくて美味しい。
愛知県の一部ではいちじく田楽。軽く焼いたいちじくに味噌を塗って田楽にして食べるらしい。いや、そのまま生で食べようよ。
四国はうどん。って、別に夏至じゃなくても食べてるじゃん。
そして越前国、福井では鯖。
これは土用のうなぎと同じ発想で暑い時期に精をつけようという魂胆らしい。
伝統的な食べ方は焼き鯖だと思うのですが、そろそろ出来てくる自家製の梅干しなど使ってこういう料理も良いんじゃないかなと思いお弁当に詰めてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 鯖:2切れ
- 梅干し:1粒
- 生姜:スライス2枚くらい
[煮汁パート]
- だし汁:150g(150cc)
- 酒:15g(大匙1)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 味醂:12g(小匙2)
- 砂糖:3g(小匙1)
【作り方】
- 梅干しは果肉を削ぎ落とし細かく叩きます。生姜は千切りにします。鯖は骨を抜いて皮目に×の形に包丁を入れます。これをざるに揚げて熱湯を回しがけ霜降りにします。 ※熱湯をかける際はザルの下に丼などを置いて熱湯を受けるようにしましょう。直にシンクに流すと排水溝等にダメージを与えます。
- 小鍋に[煮汁パート]を合わせてひと煮立ちさせ梅干し、生姜を加え、鯖を皮目を上にして並べます。
- 2.にアルミホイルで落し蓋をして10分ほど煮ればできあがり。
【一口メモ】
- ほんのり煮汁が果物のような甘さに仕上がります。あ、梅って結構甘みがあるんだと再認識できる一品。脂の乗った鯖とよく合います。
- 同じ要領でいわしや、ぶりなどで作っても美味しいですよ。
- 砂糖を控えて味醂を大匙1に増やせばちょっと大人な風味に仕上がります。お好みでどうぞ。