さわらは魚へんに春と書く魚で関西ではその名の通り春から初夏(5月~6月)の産卵期が旬と言われます。
というか、全国的にこの時期が旬だと僕はずっと思っていました。
ところが、関東では寒鰆が喜ばれるようで冬が旬の魚なのですって。
ところ変われば旬まで変わるというのは面白いですね。
ちなみに名前の由来は腹が狭いことから「狭腹(さはら)」と呼ばれたものが転じたようです。
さごし(さごち)から始まる出世魚の最終形態ですので体長は60cm以上と大型です。
身が柔らかいので煮崩れし易く煮物には不向きかも。
主に焼き物またはから揚げにします。
西京焼きは本来西京味噌(京都のお雑煮に欠かせないかなり甘い味噌)を使った味噌床に食材を漬け込んでから焼く調理法ですが、苦手な方は普通のお味噌でも美味しく作れると思います。
【材料】(2人分)
-調理時間:100分-
- さわら:2切れ
- 塩:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
[味噌床パート]
- 味噌(できれば西京味噌):50g
- 味醂:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 砂糖:9g(大匙1)
【作り方】
- 鰆は塩6g(小匙1)を振って30分置きます。これを酒5g(小匙1)を加えた水1カップ(分量外)で洗い水気をよく切ります。
- 1.をやっている間に[味噌床パート]を合わせて良く混ぜておきます。
- バットにラップを敷き[味噌床パート]の半分を敷き詰めてその上にさわらを並べます。残りの[味噌床パート]を上からかけてラップで包み味噌床をさわらに圧着させます。このまま冷蔵庫で1時間置きます。
- 3.のさわらを取り出し流水で[味噌床パート]を洗ってグリルで10分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 市販のさわらの西京焼きよりかなり甘さ控えめで上品な味です。というか、これを食べてしまうとスーパーで売っている西京焼きが食べられなくなります。なんであんなに甘いんだろw
- できれば、3.の工程で二晩ほど漬け込むと更に美味しくなります。忍耐力のある方はぜひチャレンジして下さい。
- 使い終わった味噌床は勿体ないのでまた他の物を漬け込んで再利用して下さい。魚以外に鶏の胸肉などもイケますよ~