僕の祖母や母はなんでも自分で作ってみようとする人たちで普通は市販品を買ってくるだろうと思うようなものも果敢にチャレンジしていました。
なので実家の台所は自家製品で溢れておりましたね。
毎朝食べるパン、味噌、塩(って、あれは元の家業が塩田だったので自家製というのはおこがましいか(笑))、干し柿、羊羹、梅干し、漬物、各種果実酒。
それを見て育った影響か僕も自家製魂はしっかり引き継いでおりましてうちのキッチンは案外市販品が乏しかったりします。
COOK-DOのような合わせ調味料は皆無。
パスタソースやドレッシングも都度自作。
朝食にいただく食パンも週に2回くらい手でこねてオーブンで焼きます。
蕎麦のつゆに使う本返しに出汁醤油、変わったところではタバスコも自作したことがあります(正確にはタバスコは登録商標なのでハラペーニョソースと呼ぶべきですが)。
完成品の食べ物も同じことでスーパーなどで見かけて「美味しそう」と思ったものは買って帰らず(をい)、自分で作っちゃう派です。
いつか無人島に流れついでも、あるいは江戸時代にタイムスリップしてもそこにある素材で現代の料理が再現できるよう日々修行に励むべし……
なんてことを半ば真剣に夢想していたりするのです(ま、一生そんなことはないのでしょうけど)。
そんな僕にとって未だ作ったことのないものを作るというのはワクワク、ドキドキが止まらない体験で僕のスマホには「作ってみたい料理リスト」というのが書き連ねてあったりします。
そのリストの中にこの料理も入っていました。
そう「竹輪」。
これは自家製で作れるんじゃないかと前から思っていたんですよね。
で、念願かなってこの前の日曜日にチャレンジしたのでリストが1行減った次第。
ま、またどうせあっという間に作りたいリストは増えていくんですけどね。
【材料】(4本分)
-調理時間:20分-
- タラ:2切れ(皮を剥いで正味170gでした)
- 塩:2g(小匙1/3、タラの正味重量の1%)
- 砂糖:3g(大匙1/2)
- 味醂:6g(小匙1)
- 片栗粉:10g
- 卵白:1個分
【作り方】
- タラは皮を剥いで粗くほぐします。その際、骨は丁寧にむしり取ります。 ※最終的にすり身にするので骨抜きなどで抜く必要はなく骨は乱暴に指でむしり取ってOK。
- 1.と塩をフードプロセッサーに合わせて粉砕します。これに残りの材料を合わせて再度フードプロセッサーにかけよく混ぜます。
- 2.を4等分して棒状に整形し焼き網に載せます。これを魚焼きのグリルで7~8分焼きます(焦げないようよく見張りましょう)。ひっくり返して2、3分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 竹の芯の手持ちがなかったので穴なしになっちゃいましたが味はまさに竹輪。意外と簡単というかあっけなく作れてしまいました。
- 竹の芯の手持ちがあれば工程3.で芯にすり身を巻き付けて焼き網に載せてあぶり焼きましょう。
- 骨が残っていると興ざめなので工程1.で細かい骨に至るまでしっかり丁寧に取り除いてください。
- 魚は白身魚全般がイケます。タラや鯛が定番ですがグチやノドグロなどを使うとかなり贅沢な竹輪が作れますよ。