週末、買い出しにでかけて魚屋さんを覗くといつも思うことがあります。
「種類が多い」
肉屋さんは部位の種類は多様でも肉の種類は牛、豚、鶏の3種類が大半。
この差は何なんだと思っちゃいます。
それだけ日本が海洋王国ということだろうかと考えたりもするのですがそれだけじゃない気がします。
そう、肉の種類が少ないのではなく飼育されている家畜の肉しか流通していないということなのでしょう。
ジビエまでジャンルを広げれば鹿、猪、熊、兎などもっと多様なお肉があると思うのです。
とまれ、魚屋では見たことも聞いたこともない魚が売られていたりすることが往々にしてあります。
過日、魚屋を覗くと高知産の「アイゴ」という魚が売られていました。
寡聞にして聞いたことがない魚。
けどそれ以前に値札に目が釘付けになりました。
100円!
いや、中サイズの鯛くらいの大きさなんですけど。
姿も鯛と似たよくある魚体型(?)だし。
塩焼きがオススメというポップを横目で見ながら思わずカゴに入れてしまいました。
けどね、せめてさばき方をお店の人に聞いてから購入すべきだったと後悔することになったのです。
だって、そのさばき方の面倒くささがたぶん値段の理由だったのですから。
【材料】(1人分)
-調理時間:33分-
- アイゴ:1尾
- 塩:適宜
【作り方】
- 背びれ、胸びれは棘状になっているので指を刺さないように注意しながらキッチンバサミで切り取ります。 ※ヒレには毒が含まれていて刺さると指が腫れ上がるので十分注意してください。
- 頭を落とします。 ※押し切るのではなく包丁を前後にスライドさせながら少しずつ切り目を入れていけば楽に落とせます。
- 内蔵を破らないように静かに抜きます。更に尾も落とします。 ※内蔵は非常に臭いですが破ると更に強烈な異臭を放つので慎重に抜きます。
- 3.を三枚におろして皮の上30cmくらいから塩を強めにふりかけます。そのまま10分休ませます。
- 皮を上にして魚焼きのグリルで10分焼き、ひっくり返して3分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 捌くのが面倒ですが身は旨味が強く非常に美味です。煮付けにしても美味しいと思いますが塩焼きの方が素材本来の旨味がストレートに伝わってくると思います。
- ヒレの毒は非常に危険なので刺さないように十分注意してください。左手で胴の真ん中を持ってキッチンバサミで切ると安全だと思います。
- アイゴは雑食のため内蔵の匂いが強烈で釣り師には敬遠されがちな魚だそうです。けれど釣ったばかりのアイゴをその場で〆て刺し身にすると得も言われぬ美味しさだとか(なんかわかる気がする)。一度食べてみたいな。
- 内蔵や頭は常温で置いておくと匂いが気になりますのでビニール袋などに入れて冷凍庫にしまいましょう。生ゴミの日には凍ったまま出せばOKです。