毎年寒くなるとおでんが恋しくなるのですが、いざ作るとなると途端にしり込み。
しまいには『コンビニのおでんでもいっか。
結構美味しいし』てな結果になりがちなんですねぇ。
しり込みする原因は簡単で『いつまでもなくならない』ということにあります。
1リットル近くの出汁を作ってしまうのでついつい種がなくなったら終わりというのが勿体なくてまた種を買ってきては追い足しちゃうんですよね^^;
そこで、おでんをもっとカジュアルに楽しむために一回食べ切りタイプのレシピを考えてみました。
ポイントは3つです。
- おでん種はミニサイズにする。:そもそも種が大きいから出汁が沢山いるのです。
- おでん種の種類は4種類程度までに限定する。
- おでんの出汁は通常の半分以下(400cc程度にする)
けど、この発想は目新しいものではなくアキバで全国区になった『おでん缶』が正にこの発想なんですよね。
缶詰という狭い空間を活かすため種の種類を限定し、サイズを小さくし、出汁を最小限にしてるわけです。
今回は生姜を利かせて姫路風に仕立ててみました。
(注:本場の姫路おでんは出汁に生姜が入っているわけではなく、普通のおでんを辛子の代わりに生姜醤油で戴きます)。
【材料】(4人分)
-調理時間:半日-
- がんもどき:4個
- 鶉卵:10個
- 大根(直径の小さいもの又は先端部分を使用):10~12cm
- ウィンナー:ロングサイズなら2本、ショートサイズなら4本
[出汁パート]
- 水:400cc
- 濃口醤油:36g(大匙2)
- 味醂:36g(大匙2)
- 砂糖:4g(大匙1/2)
- おろし生姜:二かけ分
- 出汁昆布、煮干し、花鰹、出汁の素などお好みで:適宜
【作り方】
- 大根はかつら剥きして0.8cm幅の輪切りにします。直径が大きい場合は半分に切ります。鶉卵は熱湯に入れて4分茹でます。ウィンナーは長さ2~3cmの短めに切ります。
- [出汁パート]の水と出汁昆布、煮干し、花鰹、出汁の素などを合わせて火にかけ出汁を取ります。その後出汁取りアイテムを漉して残りの調味料を加え一煮立ちさせます。
- 2.に具材を入れて一煮立ちさせ、厚手のバスタオル三枚くらいでしっかり包み込み、半日おけばできあがり。
【一口メモ】
- 生姜が利いていてさっぱりした感じに仕上がりました。
- 卵は鶏卵はでかくて場所を取るのでうずら卵にしました(おでん缶もうずら卵が主流です)。肉系がないと淋しいのですが牛すじなど串物は出汁が少ないと浸かりにくいのでウィンナーにしました。がんもだけ大きめですが平たいのであまり空間を取らないかなと思いOKにしました。一口サイズのひろうすを使えば尚良しかも。
- この出汁の量なら取り分けて適当に出汁も飲めば、ほぼなくなるのでは?と考えています。
- ちなみにおでんの食べ方ですが、全国的には辛子がメジャーだと思いますが、名古屋では味噌を姫路では生姜醤油を九州では柚子胡椒を付けるそうです。