今や欧米各国で大ブームとなっている和食ですが、外国の料理にはない味覚があるというのも魅力の一つのようです。
和食にあってそれ以外の料理では定義されない味覚とは「旨み」。
基本の四味と言われる「甘味、酸味、塩味、苦味」のどれでも説明できない和食オリジナルな第五の味覚なのだそうです。
そのせいか、味を表現する言葉も外国には存在しなくて、日本語独特のものがあります。
「はんなり」、「ほっこり」、「こっくり」うーむ、これらを外国の人に説明しろと言われるとかなり苦しいですよね^^;
辞書を引くとこんな風に書かれています。
【はんなり】(関西地方で)上品で、明るくはなやかなさま。
「―したおなごはん」「―(と)した味」
【ほっこり】いかにも暖かそうなさま。
ほかほか。
って、これは味覚とは関係ないか^^;
【こっくり】色合い・味などに落ち着いた深みのあるさま。
「―した紺色のスーツ」「―しただし汁」微妙に普段使っている用途とずれている気もするのでちょっと気を付けよっと。
とまれ、「このお料理はこっくりしたお味です」ということが言いたかっただけという……
前振りが長い!!
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 豚バラスライス:50g
- 大根:3cmほど
- ごま油:7g(大匙1/2)
- 刻み葱:適宜
[煮汁パート]
- だし汁:100g
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
【作り方】
- 大根は1cm幅の銀杏切りにして沸騰した湯に投入し5分ほど下茹でしてざるに揚げます。豚バラは食べ易い大きさに切ります。
- 小鍋に豚バラとごま油を入れて中火にかけ、お肉の色が変わるまで炒めます。更に大根を加えて1分ほど炒めます。
- 2.に[煮汁パート]を加えてひと煮立ちさせます。アクを取って蓋をし、弱火で5分ほど煮込めばできあがり。器に盛って刻み葱を散らします。
【一口メモ】
- 味付けはシンプルなのですがこっくり美味しいです。脂っこい豚バラとあっさりした大根が好相性。
- ポイントはだし汁。煮立つ前の湯にかつお節を入れて1分ほどさっと煮出して下さい。料理にぐんと奥行きが出ます。
- 長い時間出汁を引くと味がでしゃばるようになるので、あくまでも1分くらいが、お薦めです。
- 夏場なら大根の代わりに茄子を使っても美味しいです。茄子は油と相性の良い野菜ですよ~