昔、むかし。
インターネットがなかった頃。

料理を覚える手段は母から娘など人づてに教わるか料理本を読むくらいしか方法がありませんでした。
レシピが書かれているのは専門書だけでなく婦人雑誌や新聞の家庭欄でも定番で人によったらそこだけハサミで切り離してスクラップにしているなんて人もいたんじゃないかな。
かすかな記憶ですが母が家庭画報という雑誌を定期購読していた覚えがあります。

子供が読むような内容の本ではなかったのでまるで興味がなかったのですがお母さんが諸々の家事をこなすのに役立つ情報が満載だった気がします。
料理のレシピだけじゃなく洋裁の型紙なんかもついていたんじゃないかな。
特に料理はクリスマスやお正月が近づくと特集が組まれていたりしておせちを作る際にはそのバックナンバーに僕も随分お世話になりましたっけ。

この料理もかつて家庭画報に掲載されたレシピらしい。
今夜は何を食べようかなんて考えながらネットを調べていてふと目に止まったのですが、なんかとても懐かしい気分がしてちょっと心惹かれたのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:30分-
- 里芋:4個
- 豚ロースとんかつ用:1枚
- 塩、ブラックペッパー、薄力粉:少々
- サラダ油:少々
- ゆず果汁:5g(小匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:36g(大匙2)
- 砂糖:3g(小匙1)
【作り方】
- 里芋は皮を厚めに六方に剥きます。里芋がひたひたになる量の湯(分量外)を沸かして15分ほど茹でて煮こぼします。 ※煮こぼすとは食材を茹でた茹で汁を使わず捨てることを指します。
- 1.をやっている間に豚肉に塩、ブラックペッパー、薄力粉をまぶして5mmの細切りにします。フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ部肉を加えて肉の全面に焼き色が付くまで焼きます。
- 2.に里芋と[調味料パート]を加えて炒りつけながら水気が1/3くらいになるまで煮ます。仕上げにゆず果汁を加えてさっと混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- ほっこりと甘辛いいかにも昭和のおかず然とした1品です。けど、柚子の香りが爽やかでちょっとハイカラな印象もあるかも。
- 里芋を茹でる代わりにレンチンしたくなるかもしれませんがほくほく感が全く違うので手間でも茹でてくださいな。
- 豚肉は他の部位を使っても美味しく出来ますよ。
- 生のゆずを使う場合は果汁だけでなく皮も細切りにして飾りに使いましょう。
- 工程1.で剥いた里芋の皮は薄力粉を薄くまぶして170度の油で揚げれば良いおつまみになります。軽く塩を振って戴きましょう。

