案外知られていないかもだけど、蓮根の旬は冬です。
更にちなみに、蓮根にまつわる季語には「蓮根掘る(はすねほる)」というのがあって初冬の季語とされます。
蓮根の収穫は、かなり寒くなってきた季節に腰まで泥に浸かる重労働だったそうです。
そう聞くと八百屋に並んだ何の変哲もない蓮根が何やらありがたい物に見えてくるから不思議ですね。
ま、今はその作業も当たり前に機械化されているのですけど。
冬の訪れとともに収穫した蓮根に春を告げる象徴のような梅(花の方だけど)を合わせたこの料理はさながら季節を駆け抜けて行くような爽やかな風を感じます。
【材料】(2人分)
-調理時間:12分-
- 蓮根:1節
- 梅干し:1粒
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- 鰹節:ひとつまみ
- (あれば)ゆかり:適宜
【作り方】
- 蓮根は5mm厚のいちょう切りにし水に10分晒してザルに揚げます。それをやっている間に梅干しから梅肉を削ぎ落として包丁で叩きます。
- 1.の工程の終了2分前になったら小鍋に水を入れて湯を沸かします。これに蓮根を入れて1分さっと湯がきザルに揚げます。
- 全部の材料を器に合わせてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- しゃくしゃくとした食感が楽しい。蓮根にほんのり甘くてしょっぱい梅肉の酸味。まるでタイプの違う食材同士が仲良く寄り添っているような可愛らしい小鉢料理です。
- ゆかりがなければ大葉を刻んで和えるのも楽しいですよ。
- 主菜にはなりませんが晩酌のお供にぴったりの副菜です。お弁当のおかずにもオススメですよ。
- 料理のレパートリーを増やす1つのコツは主菜のレシピのお勉強はそこそこにして、こういった副菜のレパートリーを増やすこと。同じ主菜でも副菜を変えるとガラリと印象が変わったりするものですよ。