居酒屋を経営する側から見た理想の居酒屋料理ってなんだろう──ふとそんなことを考えました。
美味しいことは店主、客共通のメリットとして、やっぱ原価が安いことってのが一番に思い浮かびます。
原価が安ければ価格設定を抑えても粗利が稼げます。
客がちゃっちゃと食べきってもらえる料理であること。
これも居酒屋料理の大事な要素です。
例えば1皿の料理をちまちま食べ続けて2品目を頼んでもらえなければ売上に響きます。
何より料理を食べるのに時間がかかるようでは回転率が悪くなります。
それから──やっぱ、手間がかからないことですかね。
やたら調理手順が複雑でその料理にかかりきりにならないといけないなんてことになると他の注文に手が回らなくなります。
なかなか料理が出てこないと客の鬱憤もたまるというもの。
その点、作りおきの小鉢料理や冷菜は居酒屋料理の優等生と言えるでしょう。
注文を戴いたら冷蔵庫を開けてさっと出すだけ。
ま、それでは愛想がなさすぎると思うのなら仕上げに刻みネギでも散らせばカウンターの向こうから見ている客にとっても『料理を作ってくれている』というライブ感が味わえて文句なしなんじゃないかな。
そういえば広島に出張していた頃にちょくちょく行った居酒屋は客自らが冷蔵ボックスまで歩いて行って好きなつまみを取って来るという方式でした。
勘定の時は店員さんがテーブルに並んだ皿の枚数を数えて伝票を書いてくれるので回転寿司方式ともいえますね。
あれなんかは究極の作り置き方式だったな。
けど、トンカツやアジフライなんかもひんやり冷えているのでちょっと残念な感じでした。
きんぴらごぼうは作りおきの居酒屋料理の定番ですが、「やっぱ温かい方が良いや」という向きもいらっしゃると思います。
ましてやソーセージと合わせたこのきんぴらなんかは熱々を食べたいなと思うんじゃないでしょうか。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ごぼう:15cm
- ソーセージ:1、2本
- 人参:2cm
- ごま油:8g(小匙2)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
- 砂糖:6g(小匙2)
- マヨネーズ:4g(小匙1)
- バルサミコ酢なければ酢:5g(小匙1)
【作り方】
- ごぼうはささがきにして5分間水に晒します。人参は細切りにします。ソーセージは斜めのそぎ切りにします。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけ1.を加えて2分ほどごぼうがしんなりしてくるまで炒めます。
- 2.に[調味料パート]を加えて炒り付け水気がほぼなくなればできあがり。
【一口メモ】
- ちょこっとお肉が入るだけでリッチなきんぴらごぼうになります。贅沢な気分を味わいたい時にぜひどうぞ。
- ソーセージは燻製の香りが強いものがオススメです。刺激的な香りに食欲がそそられますよ。
- お好みで粗挽きブラックペッパーやいりごまなどをまぶしてください。更に刺激的な香りが楽しめます。