週に一度、土曜の日に異世界に繋がる不思議な洋食屋「異世界食堂」のアニメに一時期ハマって楽しく視聴しておりました。
基本的に1話完結で悩みや屈託を抱えた異世界人が店を訪れて店の料理に癒されるという流れの話が多かったな。
同作の1エピソードで動物性のものが食べられないエルフの客にパスタを出す話がありました。
先輩エルフが後輩の若い女性エルフを伴って来店し「いつものやつ」を振舞うという流れ。
出された料理は「納豆パスタ」。
なるほど動物性のものは一切使っていないパスタです。
しかし、けっこう独特な匂いがするのに平気で食べちゃう異世界のエルフは強い(笑)
それどころか先輩エルフは早くも1皿目を空にしてお代わりを頼もうとしているし。
と、若い女性エルフがふと思いついた顔でウエイトレスに尋ねるのです。
「このパスタソースをライスにかけて頂くことはできるかしら?」
そこに気付くとはこのエルフは天才かと思っちゃいましたね。
だってウエイトレスが運んできたのはお茶碗に盛られたご飯に納豆が載ったやつ。
「うちは洋食屋なんだけどな」
と店のマスターがぼやいていましたっけ。
旨そうに納豆ご飯を食べている後輩を見て先輩エルフは驚嘆します。
「本来、納豆はパスタのソースに使われるものだ。それをライスにかけて食べることを思い付くとはなんて自由な発想なんだ」
いや、それ逆ですから。
僕ら日本人にとっては納豆はご飯にかけるものという固定観念があってその固定観念の殻を破ったどこかのイタリア料理店のシェフがパスタソースにすることを思い付いたという流れのはずですからとツッコみたくなりますよね。
けどね僕らにだって固定観念が邪魔をして思い付いても良さそうな調理法を思い付けずにいる食材があるんじゃないでしょうか。
例えば「ホタルイカ」。
僕らはなんとなくホタルイカはボイルしたものに辛子酢味噌などのタレをかけるか浸けるかして食べるものと考えがちです。
けど今一度その姿を思い出してください。
イカですよ。
イカなんですよ──
イカである限り炙って食べる食べ方がないはずがない!
なんてことに過日ふと気付いたのです。
これでは菜食主義のエルフを笑ってばかりもいられますまい。
ということでものは試しとホタルイカにて定番のイカ焼きを作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ホタルイカ:10ぱいくらい
- 薬味:梅肉、おろし生姜など
- [タレパート] 鰹出汁:6g(小匙1)
- ポン酢醤油:6g(小匙1)
【作り方】
- ホタルイカは目と嘴、軟骨を取ります。
- 1.のホタルイカをグリルで8分焼きひっくり返して4分焼きます。待っている間に[タレパート]を合わせてよく混ぜておきます。
- 2.を皿に盛り薬味、[タレパート]を添えればできあがり。
【一口メモ】
- 香ばしいその香りはまさに焼きイカの香り。そっか当たり前だけどこういう食べ方だってあるよなぁと腑に落ちた次第です。
- 工程1.の下ごしらえがちょっと面倒といえば面倒ですが慣れればどうということはありません。けどやっぱりメンドクサイという方は目を取るだけでも口に入れた時の食感がかなり良くなりますよ。
- タレはちょっと凝った造りにしてみましたがイカ焼きといえばド定番のマヨネーズに七味唐辛子というのもありだと思います。お好みでいろいろ試してみてください。