ごくありふれた食べ物でずっと食べてきているものなのに長いこと勘違いしていたものってあるんだなぁと最近思いました。
なんの話かというと「枝豆の塩ゆで」の話です。
宴会などではとりあえず生ビールと一緒にどうぞといった感じでお通し的に最初に出てくる皿ですが、はっきり言ってさやから豆を取るのが面倒で好きくないなぁと思っていました。
ところがとあるドラマを見ていてなんか僕は激しく勘違いしていたかもしれないと気付いたのです。
居酒屋でビールで乾杯して枝豆を食べるシーンがあったのですが俳優さんたちが皆枝豆のさやを口に入れている!
「このさやに付いた塩と豆が合わさると絶妙の塩加減になるんだよな」 なんて言っている。
え、それってそうやって食べるものなの?
はい、僕はずっとさやから豆を取り出して豆だけお行儀よく口に入れておりました。
長いことさやから豆を取り出す作業を客に押し付けてお店が手抜きをしていると思っておりました。
ごめんなさい。そういう意図があってさや付きだったんですね。
ということでさっそく試しに作って改めて試食してみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:40分-
- 枝豆:200g
- 塩(下味):18g(大匙1)
- 塩(追い塩):12g(小匙2)
- 塩(仕上げ):6g(小匙1)
【作り方】
- 枝豆はさやの両端を切り落とします。ボウルに水を張って枝豆を入れもみ洗いします。一旦ザルに揚げてボウルにカップ4の水(分量外)と塩(下味)を加えて溶かし枝豆を加えて30分漬け込みます。
- 鍋にお湯を沸かします。1.をざるに揚げてお湯が沸騰したら枝豆を投入します(この際、水洗いしません)。すぐに塩(追い塩)を加えて蓋をせずに5、6分茹でます。枝豆をひとつ食べてみて若干歯ざわりが残る程度になっていれば茹で上がり。
- 2.をざるに揚げて塩(仕上げ)を振りよくまぶせばできあがり。
【一口メモ】
- さやごと口に含んで口の中で豆を絞り出すとさやに付いた塩と合わさって絶妙の塩加減になります。なるほどこの料理はこうやって食べるものだったのか。
- 漬け込みなどにちょっとひまがかかりますが手間はかかりません。日が傾いた頃、ビールが恋しくなったらぜひ仕込んでおきましょう。
- 塩は良いものの方が圧倒的に美味しいですがけっこう量を使うのでもったいない気もします。たとえば塩(下味)、塩(追い塩)は安い塩を使って直に口に入る塩(仕上げ)だけ良い塩を使うというのもありだと思います。