僕には2人の妹がいますが下の妹が生まれた頃の家族構成は母方の祖父母、父母、僕、妹2人の7人家族。
なんかサザエさん一家のような家庭でした。
料理は主に母が作っていましたが祖母が手伝うこともあり、よく出てきたおかずは竹輪などの練り物を使った煮物でした。
子供心になんか田舎臭くてヤだなとか、ハンバーグみたいなおしゃれな洋食が食べたいとか生意気なことを考えていましたっけ。
今でこそ練り物はお節料理かおでんの具材でしかお目にかかりませんがその発祥は平安貴族のごちそうでした。
蒲鉾が焼き物から今のような蒸し物に変わった江戸時代ですら高嶺の花の食べ物だったのです。
ま、今でもきちんと作られた蒲鉾などはけっこう良いお値段がしますしね。
それを想えば「田舎臭い」なんて言ったらバチがあたるよなぁ。
なんてことを考えながらお弁当のお菜で残ったゴボ天を使ってこんなおかずを作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:13分-
- ゴボ天:2本
- 白菜:2枚
[煮汁パート]
- だし汁(かつお出汁):250g
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酒:30g(大匙2)
- 味醂:12g(小匙2)
- 砂糖:6g(小匙2)
【作り方】
- 小鍋に[煮汁パート]を合わせてひと煮立ちさせます。待っている間にゴボ天は1cm幅の斜め切りに、白菜は食べやすいサイズのざく切りにします。
- 鍋が煮立ったらゴボ天を加えます。再び沸騰してきたら白菜を加えてアルミホイルで落し蓋をします。弱めの中火で10分煮込めばできあがり。
【一口メモ】
- なんかすっごくノスタルジーを感じるお惣菜です。祖母がよくこんな感じの料理を作ってくれてました。ただ、彼女はなんでもいりこで出汁を挽く人だったので風味はだいぶ違う気がする。
- 人参、もやし、茸などあり合わせの食材を加えても美味しいです。
- お好みで七味唐辛子を振ると味がキリッと引き締まりますよ。