子供の頃に読んだ外国の童話に天国に行った金持ちの男の話がありました。
大金持ちの男と貧乏な男が同じ日に亡くなりました。
天国の入り口には番人が立っていて天国での暮らしに何を望むか尋ねます。
金持ちの男は好物の肉料理を毎日食べて、毎日金貨を数えて暮らしたいと申します。
実際そのとおりになるのですが数日すると同じ料理ばかり出てくるので飽きてしまいます。
金貨も使う当てがなく数えるだけ虚しくなります。
「そういえばあの男はどうしているだろう」
貧乏な男のことが気になった金持ちの男は天国の入り口に立っていた番人に頼んで貧乏な男の様子を見に行きます。
「神様の傍に腰掛ける椅子がほしい」
そう願った貧乏な男は安らかな顔をしていました。
なんて──ちょっと説教臭い童話なのですが、要は金持ちの男は自ら望んで地獄へ行ってしまったというオチが付いていました。
本筋からはそれるのですが、
「ならどんな料理を希望すれば飽きなかったか」
なんてことを食いしん坊の僕は考えましたっけ。
そのひとつの答えは、
「毎日違った豆腐料理を食べたい」
というものかもしれません。
そう言えるほど豆腐はいろいろな料理に化けるのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 豆腐:1丁
- 茄子:中サイズ2本
- 薄力粉:適宜
- サラダ油:少々
- ごま油:12g(大匙1)
[調味料パート]
- 味噌:27g(大匙1.5)
- はちみつ:22g(大匙1)なければ砂糖9g(大匙1)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 味醂:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
【作り方】
- 豆腐はしっかり水切りをしておきます。茄子は1cm厚の輪切りにして10分水に晒します。
- 豆腐に軽く薄力粉をまぶします。フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ豆腐を並べます。全面に焼き色が付いたら一旦皿に取ります。
- 2.のフライパンに胡麻油を入れて茄子を加え油を吸わせながら3分ほど焼きます。
- 3.に豆腐を戻して[調味料パート]を加え絡めながら水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 甘辛い味噌の風味は醤油とはまた違って美味しいですよ。醤油系の煮物、焼き物に飽きたらどうぞ。
- 茄子だけではボリュームに不満が残りますが豆腐を加えることでしっかり主菜になってくれます。
- 甘味はできればはちみつを使ってください。砂糖より格段に風味が良くなります。
- お好みで長ネギを一緒に炒め合わせると皿にボリュームと栄養がアップします。