2002年に公開された邦画に「木曜組曲」というのがありました。
4年前に謎の薬物死を遂げた大御所女流作家を偲んで関係者が別荘に集まるサスペンス調の推理劇です。
何より目を惹いたのは女優陣の豪華さ、死んだ作家を浅丘ルリ子が演じ、集まってくる関係者は鈴木京香、原田美枝子、富田靖子、西田尚美、加藤登紀子と当時では考え得る限り最高の華やかなキャストでした。
この映画の見所の一つは、登場人物が延々と料理をし、それを食べるシーンが続くのですが(で、食べながら推理を披露する)、そのどれもがとっても美味しそうなのです。
物語の本筋とは無関係なのですが、印象的なセリフにこんなのがありました。「この前、知り合った男がパスタ料理が得意だって言うのよ」「料理自慢ってやつ? けど、パスタが得意って凄いじゃない(当時はイタメシが流行っていたのです)」「けど冷静に考えたらパスタよ。スパゲティ茹でるだけじゃない。インスタントラーメン作れるっていうのとどれくらい違う?」
ま、確かに。世の男性の方々、女子に料理アピールをしたければまずはパスタを覚えると良いかもしれません。けど、本当に料理が得意な女子にそれをアピールしちゃいけませんよ。
あとで、ガールズトークの格好の肴にされるかもしれませんから。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- スパゲティ:100~120g
- オリーブオイル:7g(大匙1/2)
- 粉チーズ:適宜
- お好みの具材:サラダチキン、小エビ、アサリのむき身など適宜
- [ソースパート]
- バター:5g
- レモン果汁:15g(大匙1)
- (あれば)レモンの皮のすりおろし:少々
- 塩レモン:小匙1(なければ塩3g(小匙1))
- おろしニンニク:ひとかけ分
【作り方】
- スパゲティをアルデンテに茹でます。
- 1.をやっている間にフライパンに[ソースパート]
- のバターを入れて弱火にかけ融けたら火を止めます。これに[ソースパート]の残りを加えておきます。
- スパゲティをざるに揚げて湯を切ります。これを2.のフライパンに入れてオリーブオイルを振りかけ中火で炒めながら和えます。
- 3.を皿に盛り、お好みの具材をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- さっぱり爽やかな風味に仕上がります。ソースにクセがないので具材の守備範囲は広いですがお勧めは鶏肉やシーフードのような淡白なもの。今回は市販のサラダチキンを使いました。
- おろしニンニクは好みが分かれるところ。僕は好きなので入れますが、あくまでもレモン風味を重視したい方は抜いて下さい。
- 大きめの瓶にレモン数個を切入れて塩漬けにするとどんどん水分が出てきて自家製の塩レモンが作れます。料理に爽やかな風味を加えたい時に塩の代わりに使えるので便利です。
- レモン塩がなければ代わりに塩3g(小匙1/2)を加えてください。
- レモンパスタは2017年頃に静かなブームになっていました。お友達とのパーティーなどに出せば、「おっしゃれ~♪」と喜ばれてたみたいですよ。