僕が子供の頃、「仮面の忍者赤影」という特撮番組がありました。
Wikiを調べてみると放送は1967年から1968年。
僕が3、4歳の頃の話です。
そのわりに鮮明に記憶に残っているので僕が観ていたのはたぶん再放送なのでしょう。
あの頃は人気作品はヘビーローテーションで再放送するのがお約束でした。
一応、戦国時代を舞台にした忍者活劇ということになっていたのですが巨大な怪獣が出てきたり、タキシードで正装したおじさんが出てきたり、とにかくなんでもありの作品でした。
以前、制作秘話を読んだことがあるのですがスタッフは毎週、新しいキャラクターや怪獣のアイデアを持ってくることを課せられていたとか。
この毎週というのがけっこうきつい。
当然ネタ切れが生じます。
中には息子に「どんなのが出てきたら良いと思う?」なんて訊いていたお父さんもいたみたい。
で、時にはそんな子供の思い付きがそのまま採用されることもあったとか。
なかなか意欲的な現場だったっぽいですね。
話変わって、大阪に神座(かむくら)というラーメン屋があります。
そこのご主人が新作のラーメンを研究していました。
ようやく納得の行くものができてメニュー名をどうするか考えていた時、試作品を食べた幼い息子がこう言ったそうです。
「おいしいラーメンで良いやん」で、本当にそれがメニュー名になっちゃった。
「おいしいラーメン」は今でも店の看板メニューです。
意外と子供の発想というのは侮れないものがあるみたいですね。
コンビニ黎明期、商品の開発担当者は息子がご飯にマヨネーズをかけて美味しそうに食べているのを見て「ツナマヨおにぎり」を思いついたというのもその業界では有名な話だそうです。
今では定番中の定番となった「ツナマヨ」ですが、まだまだ進化を遂げる余地があるんじゃないかなと思うのです。
たとえばパスタに応用してみたらどうなるかしらん、なんて思ってとあるランチタイムにこんな料理を試作してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- スパゲティ:100~120g
- ツナ缶:1個
- にんにく:ひとかけ
- 鷹の爪:半本
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- 刻みネギ:少々
- 粗挽きブラックペッパー:少々
[ソースパート]
- マヨネーズ:12g(大匙1)
- 牛乳:15g(大匙1)
- パスタの茹で汁:おたま1杯分
- 味噌:3g(小匙1/2)
[茹で汁パート]
- 水:600g(カップ3)
- 塩:7g
【作り方】
- [茹で汁パート]を鍋に入れて強火にかけてひと煮立ちさせスパゲティを規定時間-1分茹でます。
- 1.をやっている間ににんにくはみじん切りにします。鷹の爪は小口切りにします。
- フライパンに2.とツナ缶のオイル、オリーブオイルを入れ弱火にかけます。香りが立ってきたらツナを加えてざっと炒めます。これに[ソースパート]を加えて味噌を溶かしながら煮詰めて火を止めます。
- スパゲティが茹で上がったらザルに揚げて湯を切り3.のフライパンに投入します。中火にかけてトングでよく和えればできあがり。皿に盛って刻みネギと粗挽きブラックペッパーを散らして頂きます。
【一口メモ】
- 濃厚なソースが食欲をそそります。影の立役者は味噌。ほんの少し加えるだけでコクがぐんと深まります。
- スパゲティの茹で上がるまでに工程3.を済ませて待ち受けておくこと。そうすれば10分ほどで食卓に皿を並べることができますよ。
- お好みで定番のパルメザンチーズやタバスコをかけても美味しいです。
- もう少し和風に寄せたい時は味噌を柚子胡椒に変えてみてください。風味が変わって楽しいですよ。