定年退職してから朝夕2回ウォーキングに出かける習慣が定着しました。
朝も夕方も狙う時間帯は通勤・通学ラッシュ、帰宅ラッシュの頃合い。
めっきり人と会うことがなくなったので適度に人とすれ違うのはメンタルのアンチエイジング的にも良いに違いないと考えた結果です。
出発する時間も厳密に決めていて朝は7時46分50秒に家を出ることにしています。
なんでそこまで細かく決めているのかと言うとこのタイミングで出ると家から徒歩10分、駅の脇にある踏切で引っかかるからです。
主治医から「ウォーキングは健康に良いので続けなさい。但し呼吸不全を起こすといけないので10~15分したら立ち止まって深呼吸するように」なんて脅され……、もとい指導されているのです。
で、強制的に踏切の前で休憩できるように仕組んだという。
いろいろ体がめんどくさいお年頃だなぁ。
きっかり時間を決めてウォーキングをしていると面白いことに気付きました。
毎朝、毎朝、決まった場所、決まった時間に決まった人とすれ違う。
サラリーマン、OL、中高生に小学生。
言葉を交わしたこともない《顔見知り》が何十人もできてしまいました。
ま、逆に言うと彼らも僕のことを「いつも同じ場所ですれ違うおじさん」と思って見てるんだろうな(笑)
なぜ彼らと同じ時間、同じ地点ですれ違うのか──その理由はちょっと考えればわかります。
小学生たちは集団登校の時間が決められているからでしょう。
けどそれ以外の人たちの大半は「いつも乗る電車」が決まっているからなんでしょうね。
言うまでもなく電車はダイヤに沿って運航しています。
その電車に間に合うように駅に着くためにはどうしても家を出る時間も歩く速さも決まってくる。
なのですれ違うタイミングが毎朝同じになるのは必然なのです。
なんだか生活を時刻表に支配されてるみたいでヤだなと思ったのですがよくよく考えてみると僕だってその時刻表に沿って遮断機が下りるタイミングを狙ってウォーキングしているんだから人のことは言えないと気づきました(笑)
かように鉄道を利用する人たちは分刻み、秒刻みにせわしないものです。
次の電車が来るまでのわずかな時間を利用してお昼ご飯を済ませたい──そんなニーズに応える形で駅弁や駅の立ち食い蕎麦屋など鉄道界隈の飲食業は発展してきたのでしょう。
僕自身サラリーマンの頃はずいぶん立ち食い蕎麦屋のお世話になりました。
「電車に乗って客先に着いたら2時間の会議が待っている。なんとしてでもここでお昼を食べておかねばその2時間の間、空腹を抱えることになる」
なんて考えながら暖簾をくぐりましたっけ。
「もっとちゃんとしたご飯を食べたいな」──蕎麦をたぐりながらそんなことを思ったりしたものです。
まるで駅そばを「ちゃんとしてないご飯の代表選手」みたいに下に見ていた節があるよな > 自分
そのくせリタイアして駅そばのお世話になることもなくなった今頃になってあの味が恋しくなったりするのです。
で、その結果、ランチタイムにこんな駅そばじみたラーメンを自分で拵えていたりするんですよね。
【材料】(1人分)
-調理時間:8分-
- 袋入り味噌ラーメン:1袋
- オイスターソース:3g(小さじ1/2)
- 卵:1個
- 水溶き片栗粉:片栗粉6g(小さじ2)分
[トッピングパート]
- 刻み葱:適宜
- 天かす:適宜
- 七味唐辛子:適宜
【作り方】
- 麺を茹でるための湯を沸かします。別の小鍋には、添付スープの半量に対応する量の湯を用意します。待っている間に水溶き片栗粉を作っておきます。卵はよく溶いておきます。
- 1.の小鍋の湯が沸騰したらに半量の粉末スープとオイスターソースを加えて溶かします。これに水溶き片栗粉を加えてとろみを付けます。更に卵液を加えて再度軽く煮立ったら火を止めます。
- 1.の麺を茹でる湯が沸いたら規定時間麺を茹でてざるに上げ湯切りします。
- 3.を丼に移し小鍋のスープを再沸騰させて加えます。[トッピングパート]を盛り付ければできあがり。
【一口メモ】
- 駅の立ち食い蕎麦のようなあの味を、ラーメンで再現してみました。味噌味のあんかけスープに、玉子、天かす、刻み葱。そんな懐かしい一杯です。
- コンセプトは立ち食い蕎麦なのでトッピングには玉子、天かす、刻み葱、七味唐辛子とそれらしいアイテムを揃えてみました。
- スープは少なめにするのがコツ。天かすがふやけにくくなるのだ。
- 味噌味にはオイスターソースがよく合います。少し加えるだけで風味がぐんと複雑になるんですよ。