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ラーメン(アジアの麺類含む)

カルボナ・塩ラーメン

改めて言うまでもなく日本のインスタントラーメンは世紀の大発明だと思います。

お湯さえあれば3分でできて空腹を満たしてくれるだけでなく味も旨い。

しかも通常状態では麺が水分を含まない分、軽量で搬送も容易。

災害時の非常食、飢餓地帯の救援物資に大活躍してくれます。

特に袋入りラーメンは麺、粉末スープのみのシンプルな構成なのでアレンジの自由度が非常に高い。

中華だけでなく洋風にも和風にもアレンジが利きます。

とはいえ、いきなり袋入りラーメンを渡されて「何か作ってみて」と言われても戸惑っちゃいますよね。

何か発想のとっかかりが欲しいところです。

そのとっかかりとして僕がよく使うのは既成の料理に似せること。

例えば洋風のスープ──ミネストローネスープやクラムチャウダーを作るときに顆粒のスープの素をよく使うのですが、このスープの素をラーメンの粉末スープに置き換えたらどうだろうと考えてみるわけです。

つまり味のついていないミネストローネやクラムチャウダーを作ってこれに粉末スープで味付けして麺を投入。

スープを吸わせながら茹でる。

するとあら不思議。

洋風スープ仕立てのラーメンのできあがり。

なんてね。

このカルボナ・塩ラーメンも発想の根っこは既成の料理──スパゲティ・カルボナーラにあります。

見た目だけでなく味もカルボナーラっぽい楽しい1杯なんですよ。

【材料】(1人分) 

調理時間:5分-

  • 袋入りラーメン(塩味):1袋
  • 卵:1個
  • お湯:規定量
  • ベーコン:30g
  • 粉チーズ:適宜
  • 粗挽きブラックペッパー:適宜

【作り方】

  1. ベーコンは細切りにしてフライパンに入れ弱火で5分程度炙りカリカリに焼きます。並行して鍋にお湯を沸かしラーメンを規定時間-1分茹でます。
  2. 1.を待っている間に丼に粉末スープと卵を入れ泡立て器でよく混ぜておきます。
  3. ラーメンの茹で汁をごく少量2.の丼に注いで泡立て器でガッと混ぜます。更に少量のお湯を注いでまた混ぜるという手順を繰り返します。徐々に加えるお湯の量を増やしていき最終的にすべてのお湯を注いで泡立て器できれいに混ぜてから麺を加えます。これにベーコンをトッピングして粉チーズ、粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。

【一口メモ】

  • 卵と塩味のラーメンスープで構成される味はまさにカルボナーラ。カリカリベーコンに粉チーズと粗挽きブラックペッパーもイタリアンっぽい演出に華を添えてくれます。
  • スープはとろんとした仕上がりになりますがその仕掛けは化学です。卵を乳化剤にして粉末スープの油脂と熱湯という本来は混じり合わないものを結合させてとろみのあるスープを構成しているのです。
  • スープをきれいに乳化させるにはお湯を少量ずつ加えて都度よく混ぜることが肝になります。間違ってもどばっと加えないようにしましょう。卵がもろもろに固まって別物の料理になっちゃいます。
  • ラーメンを作る鍋は注ぎ口の付いた小鍋がオススメ。3.の工程が楽になります。
  • トッピングは他にも炒めた玉ねぎやピーマンを加えても楽しいです。手持ちがなければベーコンや粉チーズは抜いても構いませんが粗挽きブラックペッパーは必須かな。だってカルボナーラとはイタリア語で炭焼き職人風という意味。散らした粗挽きブラックペッパーが炭の粉に見えて「まるで炭焼き職人が賄いで作ったみたいだ」と言われたのが名前の由来ですから。

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