もうだいぶ昔の話になりますが英会話の学校に通っていたことがあります。
なんで英会話の勉強をしようとしたかも忘れちゃいましたが(単に面白そうだと思ったからだった気が)、英会話だけでなく人に何かを伝えるテクニックについていろいろと学ばせてもらいました。
たとえばこんな課題がありました。
「(お好み焼きを知らない)海外の友人にお好み焼きがどんなものか説明しましょう」味を説明する? いやいや、ソースの味を知らない人にわからせるのは無理がある。
歴史や風土を説明する? いやいや、「関西でメジャーなジャンクフードで」なんて言ってもお好み焼きがどんなものかの説明になってないし。
レシピを説明する? いやいや、相手がそれなりに料理をする人じゃないと理解してもらえないって。
「こういうシチュエーションで有効な手段のひとつは《比較》なんですよ」と先生に教わりました。
相手がよく知っている料理──たとえばピッツァとかとお好み焼きを比較するのです。
ピッツァとお好み焼きはこういうところが似ている、こういうところが違っていると説明すればピッツァを知っている人はお好み焼きという料理をイメージしやすいのだとか。
なるほど、良い勉強になりました。
その伝でいくとラーメンという料理を知らない外国人に説明するにはどうしたら良いでしょう?
スープパスタあたりと比較すると良いのかな。
けどね、この料理をひとくち食べたらそんな努力も消し飛んでしまいますよ。
「ラーメンが大好き」なんて言っている人でもきっとこう言いますもん。
「なんか、僕の知っているラーメンと違う。別物の料理じゃん」ってね。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 袋入りラーメン(塩または醤油):1袋
- 水溶き片栗粉:18g(大匙2)分
- 豆腐:半丁
- 粉山椒:適宜
[肉種パート]
- 豚ミンチ:50g
- 生姜:スライス1枚
- にんにくく:ひとかけ
- 刻みネギ:少々
- ごま油:8g(小匙2)
- 豆板醤:6g(小匙1)
[餡パート]
- 水:100g(カップ1/2)
- 鶏ガラスープの素:3g
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
- 水溶き片栗粉:6g分
【作り方】
- 生姜、にんにくはみじん切りにします。豆腐は1.5cm角のさいの目に切ります。小鍋にラーメン用のお湯(分量外)を沸かします。
- 中華鍋かフライパンに[肉種パート]を合わせてよく和えます。これを中火にかけて肉の色が変わるまで炒めます。これに[餡パート]の水溶き片栗粉以外と豆腐を入れてひと煮立ちさせ1分煮込みます。[餡パート]の水溶き片栗粉を加えてとろみを浸けます。
- 1.で沸かしたラーメン用のお湯にラーメンに添付された粉末スープを加えてよく溶かします。更に水溶き片栗粉18g分を3、4回に分けて加えてとろみを付けます。 ※水溶き片栗粉は一気に加えるとダマができてしまいますので少しずつ加えて都度よくかき混ぜるのがコツです。
- 3.に麺を加えて規定時間茹でます(とろみが強いので煮ますと言った方が良い感じ)。これを丼にうつして2.の餡をトッピングし粉山椒をお好みの量振りかければできあがり。
【一口メモ】
- スープのとろみが強いので餡は沈まずにしっかりトッピングできます。そして……麺はすすれません。箸でつまみ上げてもぐもぐ食べる感じ。なんか僕の知っているラーメンとは別物で新鮮でした。
- このレシピの段取りポイントはラーメン用の湯を沸かしてラーメンを茹でるまでの約6分間に麻婆豆腐の餡を完成させること。そうすれば材料を切る工程込みで約10分ほどでいただきますができます。
- 横浜名物サンマーメンに近いテイストのラーメンです。安い材料でお店で出されるような料理に仕上がりますのでいつものラーメンに飽きたらぜひどうぞ。味は塩か醤油が合いそうですが味噌や豚骨も変化球的で面白いかも。