懲りない国民性というかなんというか。
コロナ禍が騒がれ始めた頃、店頭からトイレットペーパーがなくなりました。
オイルショックの頃に大騒ぎしたのが実はから騒ぎだったと知っている人も多かったはずなのに平常に戻るまでにだいぶ時間がかかりましたね。
この騒動に一役買ったのがSNSだったんじゃないかという仮説を立ててつぶやきを研究したチームがいたそうです。
そのレポートがなんとも興味深い。
450万件のツイッターの投稿を分析した結果、「誤報ツイート(「トイレットペーパーが品切れになるぞ」というつぶやき)」が拡散した回数は582回。
それに対して「訂正ツイート(「トイレットペーパーが品切れというツイートはデマだから信じるなよ」というつぶやき)が拡散した回数はその600倍の35万7千回だったんですって。
つまり、皮肉なことに「トイレットペーパーがなくなるというのはデマだよ」という情報によって「トイレットペーパーがなくなる」ということが広く認知されたらしい。
なんだかなぁ。
マスクから始まってトイレットペーパー、強力粉、ホットケーキミックスに納豆などなど品薄になったものは枚挙に暇がなく──ホント懲りない国民性というかなんというか。
コロナとは関係ありませんが数年前に似たようなムーブメントでサバ缶が脚光を浴びました。
これさえあれば料理のレパートリーがぐんと広がると話題になって、コスパの良さもあって飛ぶようにサバ缶が売れるようになりました。
その結果……サバ缶の値段が高騰しちゃった。
ホント何やってくれてるねんと言いたくなります。
過日、野菜以外の商品が格安な変な八百屋が近所にあるのですが(有名ブランドのペットボトルのジュースが50円で売られていたり、めっちゃ美味しいカップのプリンがスーパーの半値で売られていたりします)、その日立ち寄ったらサバ缶が──100円で売られておりました。
千載一遇のチャンス。
逃すはずもなく買って帰りましたとも。
【材料】(2人分)
-調理時間:7分-
- サバ缶(味噌煮込み):1缶
- ししとう:数本
- ごま油:4g(小匙1)
- 味噌:6g(小匙1)
- すりごま:大匙1
【作り方】
- ししとうはヘタを切り落とします。
- フライパンにししとうとごま油を入れて中火にかけ軽く焼き色がつくまで炒めます。
- 2.にサバ缶(汁ごと)と味噌加えて鯖の身を崩して味噌を混ぜながら3分煮込みます。
- 3.の火を止めてすりごまをまぶせばできあがり。
【一口メモ】
- 約束された和惣菜の味。味噌にごまの風味が合わさって食欲をそそります。ししとうはできれば辛味の強いものがオススメ。良いアクセントになりますよ。
- 調理済の缶詰を使うので調味料要らずで火を通すのも簡単。時間がない時に特にオススメの一皿です。
- サバの水煮缶を使っても作れます。その場合は味噌を6g(大匙1/2)にしてください。
- お好みで粉山椒を振ると味が引き締まります。しびれる辛さが苦手でなければぜひどうぞ。